記者会見でショパンコンクールの課題曲変更点が発表! 小林愛実も登場し思い出を語る
2023.03.01
チェロ・ソナタ Op.65――盟友に献呈された、生前最後の出版作品
ショパンの作品を全曲聴いてみよう! ショパン自身がつけた作品番号順に聴くことで、ショパンの“設計図”が見えてきます。
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
《子守歌》変ニ長調・作品57は1845年に出版されたが、作曲はその前年の1844年だ。ショパンにとってもサンドにとってもたいせつな友人の歌姫ポリーヌ・ヴィアルドが幼い娘とノアンに滞在したとき、この子守歌を作ることを思いたったのではないだろうか。最初ショパンはこの曲を「変奏曲」と名づけるつもりだった。
——小坂裕子著 作曲家◎人と作品シリーズ『ショパン』(音楽之友社)213ページより
作曲された1844年は、父の死や病状の悪化が重なり、ショパンにとってつらい時期となりました。たいせつな友人がノアンを訪れ、きっと少しだけ穏やかな気持ちで過ごせたのですね。
子守歌 変ニ長調Op.57
作曲年代:1844年(ショパン34歳)
出版:1845年
献呈:Elise Gavard