渾身の企画！ 芸劇ウインド・オーケストラ・アカデミー卒団生による2日間の演奏会

芸劇ウインド・オーケストラ・アカデミーとは、東京芸術劇場が2014年度から実施する、日本のプロフェッショナル管打楽器奏者のレベルアップを目的とした若手演奏家を育成する事業。

3年間在籍するなかで、音楽活動をするうえで必要なノウハウを学んだり、国内外の第一線で活躍する音楽家とのアンサンブルの機会を用意することで、多角的な視野をもつ管打楽器奏者の育成を目指している。

2月13・14日（土・日）に開催される「芸劇ウインド・オーケストラ・アカデミー　第7回演奏会」では、今年で卒団する第5期生の7名それぞれが、これまで学んできた演奏表現力や自己プロデュース力を生かして企画を立て、ショーケースとして連続して公演する。

演奏会は5つのStageに分かれている。
Stage.2、3は、卒団生によるショーケース。たとえば、宗石月海は現代音楽が多いマリンバの可能性を探るため、ベートーヴェンの《熱情》ソナタ全曲を取り上げ、サクソフォンの日下雅央は、一見難解な音楽によりポップな印象を与えるため、物語と絵を用いて演奏する。そのほか、自らに縁のある中国・台湾・日本にまつわる楽曲を披露するサクソフォンの崔師碩など、7名のプログラムにはその意図や思いが込められている（公演チラシを参照）。

そのほかの3つのステージは、アカデミーのトレーナーを務めた音楽家が加わる。
Stage1では佐藤友紀（トランペット：東京交響楽団首席奏者）や青木昴（トロンボーン：読売日本交響楽団首席奏者）とともに金管アンサンブルを、Stage4ではアレッサンドロ・べヴェラリ（クラリネット： 東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者）とクラリネット四重奏を組み、そして、Stage5では小林沙羅（ソプラノ歌手）と伊藤悠貴（チェロ）がアカデミー生9名とファイナルコンサートに出演する。

若き音楽家の熱き思いをのせたプログラムや音楽に、新たな発見があるかもしれない。