《ボヘミア守備隊のための行進曲》1番——ボヘミア守備隊長のパトロンの兄のために作曲
生誕250年にあたる2020年、ベートーヴェン研究の第一人者である平野昭さん監修のもと、1日1曲ベートーヴェン作品を作曲年順に紹介する日めくり企画!
仕事終わりや寝る前のひと時に、楽聖ベートーヴェンの成長・進化を感じましょう。
1800年、30歳になったベートーヴェン。音楽の都ウィーンで着実に大作曲家としての地位を築きます。【作曲家デビュー・傑作の森】では、現代でもお馴染みの名作を連発。作曲家ベートーヴェンの躍進劇に、ご期待ください!
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
ボヘミア守備隊長のパトロンの兄のために作曲 《ボヘミア守備隊のための行進曲》1番
フランス軍の第2次ウィーン占領下の1809年から、占領の解かれた1810年にかけて、ベートーヴェンは2曲の軍隊行進曲と軍楽(いずれもブラスバンド)のための2曲の舞曲(ポロネーズとエコセーズ)を作曲している。
ベートーヴェンのパトロンであったルドルフ大公の実兄アントン大公は、当時ドイツ騎士団長の任にあり、ボヘミア守備隊長も務めていた。
この行進曲第1番は1809年の作曲。アントン大公に献呈されている。現在聴かれる中間部トリオは1823年に追加したもので、1818年の初版出版時にはなかった。主部だけだと1分半程度で、トリオ部付きだと3分半程度になる。
解説:平野昭
フランス軍占領下にあったウィーンで世情が不安定ではありましたが、ベートーヴェンの創作意欲は衰えず、「傑作の森」は続いていたそうです。この時代だからこそ生まれた作品をお楽しみください。
《ボヘミア守備隊のための行進曲》1番WoO18
作曲年代:1809年(ベートーヴェン39歳)
出版:1810年11月ブライトコップフ&ヘルテル社
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