ランタンの灯りの下、オッフェンバックの知られざる喜歌劇序曲を聴く
1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...
夏休みなんだけど、どこも遊びに行けない子どもたちのために、お家の中やベランダにテントを貼って、キャンプごっこを楽しむご家庭があるみたい。
それはそれで、お家が異空間になって、子どもたちの思い出に残りそうですね。
キャンプ用品はおしゃれで可愛い小物が多い。そんなわけで、私もキャンプごっこではないですが、いい雰囲気のランタンを見つけたので、お部屋に置いてみました。
LEDなんだけれど、電球のような優しい光が灯ります。夜はルームライトとして雰囲気を演出してもらいましょう。
ランタンにちなんだクラシックの作品、ちゃんとあります。
メジャーな作品とは言えませんが、オペレッタで人気を博したフランスの作曲家ジャック・オッフェンバック(1819〜1880)の一幕もののオペラに、《ランタン灯りでの結婚式》があります。
オッフェンバックといえば、オペレッタ《地獄のオルフェ(天国と地獄)》やオペラ《ホフマン物語》がよく知られていますが、この《ランタン灯りでの結婚式》は1857年に初演された喜歌劇です。
若き農夫のジローが、密かに想いをかけていたいとこのデニスと結ばれるというシンプルなお話ですが。大きな木の下でデニスと結ばれるときに、ジローが手にしていたのがランタン。そして、村人たちもランタンを手に二人を祝福したというほのぼのストーリー。
このオペラの序曲は、いくつかの録音がリリースされています。村人たちの素朴な舞曲を思わせるようなリズムと、シンプルなメロディが可愛らしい曲です。後半はウェディングのシーンを思わせるような華やかなオーケストレーションとなります。
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