読みもの
2021.04.15
飯田有抄のフォトエッセイ「暮らしのスキマに」 File.56

日常に置いておきたい、グリーグの詩的なピアノ小品たち

飯田有抄
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター

1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...

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ガラス細工、お好きですか?

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先日とある食堂で出会った水差しです。
日本の工芸品の中でも、ガラス細工や切子はなんて美しいんだろうと思います。

水差しって、案外私の日常生活の中では登場しない道具なのですが、こんなふうに色と光と紋様も差し込んでくれる日常アイテムなら、ひとつ置いておきたい気持ちになりました。

日常ひとつ置いておきたい……そんなピアノ音楽の一つに、グリーグの「叙情小品集」があります。

エドヴァルト・グリーグ(1843〜1907/写真中央)。ノルウェーの作曲家でピアニストとしても活動した。ピアノの小品を数多く残したほか、『ペール・ギュント』などの劇音楽やオペラ、管弦楽曲など作品は多岐にわたる。
©ベルゲン市立図書館(ノルウェー)

「叙情小品集」(「抒情小曲集」などと表記されることもあります)は、ノルウェーの作曲家エドヴァルト・グリーグ(1843〜1907)が、20代半ばから50代の終わりにかけて作曲した全10巻66曲からなる、小さなピアノ作品集です。

心情や記憶・情景や民謡風の歌などを詩的にピアノ表現に落とし込んだ、繊細美に溢れた作品の数々は、時折ふと聴きたくなります。

今日はその中から、「春に寄す」(第3巻第6曲)と「夜想曲」(第5巻第4曲)をご紹介します。

飯田有抄
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター

1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...

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