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2020.05.04
気まぐれ音楽カレンダー♪

225年前の今日、たぶんハイドンの交響曲第104番《ロンドン》初演!

トーマス・ハーディーによって1791年に描かれた肖像画

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おそらく1795年5月4日であったとされていますが、ハイドンの慈善コンサートにおいて、交響曲第104番《ロンドン》が初演されました。これは、ハイドンが作曲した最後の交響曲です。

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副題の《ロンドン》は、19世紀に入ってからつけられたもので、特に意味はないそうです。ロンドンをイメージして作曲されたのかと思いますが、どうやら違うようで、ロンドン滞在中に書かれたことに由来し、そうすると交響曲第99番〜104番は、すべて《ロンドン》になってしまうとか。

この曲は、ハイドンの成熟を代表する最高傑作のひとつである。ことに終楽章は正規のソナタ形式によっており、多くの楽想を提出しながら、それらを無駄なく使って、すこしの隙もない。この終楽章は、ベートーヴェンの交響曲のフィナーレを暗示している。

作曲家別名曲解説ライブラリー ハイドン』(音楽之友社)159ページより

生涯で数多くの交響曲を作曲したハイドン。今日は、63歳のときに作曲された最高傑作とも言われる作品をお楽しみください。

 

『作曲家別名曲解説ライブラリー ドヴォルザーク』(音楽之友社)
作品別に、基本的な情報から創作背景までまとめられている。さらに、豊富な譜例による楽曲解説で、理解を深めることができる。

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