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2020.07.11

フェスタサマーミューザ、7月23日開幕! 生音+生配信で楽しむ17公演

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今年で16回目を迎える、「フェスタサマーミューザKAWASAKI」。ミューザ川崎シンフォニホール夏の風物詩となったこの音楽祭は、新型コロナウイルス感染拡大による影響を乗り越え、全17回の演奏会をホール600席限定+配信というハイブリッドな方法で開催される。

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国内の数多のオーケストラの演奏が楽しめる「フェスタサマーミューザKAWASAKI」では、今年もミューザのステージに10のオーケストラが入れ替わり立ち替わり登場する。

今回の大きな特徴である配信では、高音質にこだわり、さらに、6〜7台のカメラをスイッチングして、多彩な映像が届けられる。また、ステージに出る前の様子やソリストへのインタビューなど、配信ならではの楽しみ方も提供。オンライン鑑賞券は7月15日午前10時からから販売される。8月31日までアーカイブで観ることができるのも嬉しい。

今年の注目は、やはりベートーヴェン生誕250周年記念企画。ベートーヴェンの交響曲第1〜8番を、5つのオーケストラが演奏する。

第1番 梅田俊明指揮/日本フィルハーモニー交響楽団(8/8)
第2番 高関健指揮/群馬交響楽団(8/1)
第3番 ジョナサン・ノット指揮(映像出演)/東京交響楽団(7/23)
第4番 高関健指揮/群馬交響楽団(8/1)
第5番 秋山和慶指揮/東京交響楽団(7/30)
第6番 秋山和慶指揮/東京交響楽団(7/30)
第7番 久石譲指揮/新日本フィルハーモニー交響楽団(8/4)
第8番 広上淳一指揮/NHK交響楽団(7/25)

これ以外にも、ピアノ協奏曲第1、4、5番、ヴァイオリン・チェロとピアノのための三重協奏曲、ヴァイオリン協奏曲もプログラムに組み込まれ、ベートーヴェン・イヤーを盛大に祝う。

ホスト・オーケストラである東京交響楽団専務理事・楽団長の大野順二さん(左)は、現在イギリスにいる音楽監督ジョナサン・ノットの映像出演について詳細を明かした。ノット監督が使っているスコア(総譜)を取り寄せ、コンサートマスターが指示やボウイング(弓使い)を熟知した上でリハーサルを行なうそう。事前に収録したノット監督が指揮する映像を観ることで、プレイヤーになったような気分で楽しむこともできるようだ。

オーケストラ以外には、恒例となっているピアニストの小川典子による公演も見逃せない。7月24日の2台ピアノのコンサートでは、ジャズピアニストの国府弘子と共演。2人とも川崎市出身というだけでなく出身中学校も同じだそう。ジャズ×クラシックという楽しい内容に加え、息のあった演奏にも注目したい。

第5回目となる真夏のバッハでは、オルガニストの椎名雄一郎を迎える。

7月10日に開かれた記者発表会では、登壇者のひとり、ホールアドバイザーでオルガニストの松居直美さんがJ.スタンリー《ヴォランタリーニ長調》を披露した。ホールに数ヶ月ぶりに響き渡るオルガンの音色は、コロナ禍を乗り越えて音楽祭が開催される実感を与えた。
指揮者の秋山和慶さん(右)は会見で、コロナ禍で再びホールに集まって音楽ができることの喜びを語り、「熱のこもった魂を揺さぶる演奏をお届けできると思う」と述べた。川崎市長の福田紀彦さん(左)も笑顔で深くうなずいた。

生音と生配信、ベートーヴェン生誕250周年プログラム、そして恒例のバラエティに富んだ演奏会やプレトーク、プレコンサート……コロナショックを経て開催される今年の「フェスタサマーミューザKAWASAKI」は、今だからこその「特別なフェスタ」となるだろう。

イベント情報
フェスタサマーミューザKAWASAKI2020

日時: 2020年7月23日〜8月10日

会場: ミューザ川崎シンフォニーホール

料金:

プロ・オーケストラ公演 全席指定4,000円
イッツ・ア・ピアノワールド 全席指定1,000円
ヒロコ&ノリコの楽しい2台ピアノ 全席指定2,000円
サマーナイト・ジャズ 全席指定4,000円
昭和音楽大学 全席指定1,000円
真夏のバッハV 全席指定2,500円

オンライン鑑賞券 1公演 1,000円、全公演おまとめ券 9,000円

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