
レポート
2026.09.16
海外クラシックNEWS~from ドイツ②
バイエルン州立バレエが《ル・パルク》と《椿姫》を上演

海外のクラシック界のニュースやコンサート、オペラ公演の様子を、現地在住の筆者がいちはやくお届け。今回はドイツの音楽シーンから、7月のミュンヘンにおけるバレエ公演をレポートします。

来住千保美 音楽ジャーナリスト
音楽学/音楽ジャーナリスト。1991年からドイツのケルン、デュッセルドルフ、現在はミュンヘン在住。早稲田大学第一文学部ドイツ文学科卒業、ドイツのケルン大学法学部を経て...
バイエルン州立バレエの《ル・パルク》(初日:2023年11月25日、所見日:2026年6月26日、ミュンヘン・ナツィオナールテアター、振付:アンジュラン・プレルジョカージュ、指揮:ミハイル・アグレスト)は音楽、文学とバレエが協働した秀逸な制作だ。17、18世紀のフランス文学を題材に、音楽は各幕導入部とエピローグに使用されるサウンドトラック以外はすべてモーツァルトの室内楽、ピアノ協奏曲、交響曲で、全部で13曲が使用される。また、エルヴェ・ピエールがデザインしたロココ風衣裳は息を呑むほど美しい。
最後の〈解放〉では、「ピアノ協奏曲第23番」第2楽章が流れるなか、豪華な衣裳を脱ぎ、いっさいの虚飾を排したパ・ド・ドゥが展開される(エリザベト・トネフとジュリアン・マッケイ)。この内面的な音楽の身体表現には、胸を締めつけられるような思いだ。
《椿姫》(所見日:2026年7月10日)はジョン・ノイマイヤーの振付で、全編ショパンの音楽だ。劇中劇の《マノン・レスコー》にヴィオレッタが自己の運命を重ねるストーリー・バレエは名作で、同カンパニーもこれが115回目の公演であり、大人気だ。
ところで、同カンパニーのスター・プリンシパルであるマッケイが7月13日、突然契約解除された。州立バレエは契約上の守秘義務があるとして、理由を明らかにしていない。
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