
読みもの
2026.01.05
名曲解説100
30秒でわかるショパン:24の前奏曲

ショパン:24の前奏曲について30秒で丸わかり♪
フレデリック・フランソワ・ショパン(1810~49)の中期の名作であるこの《24の前奏曲》は、調の異なる24の小品のうちに多様な情感を表し出した作品です。24曲は5度循環の長・短調の順(すなわち第1曲がハ長調、第2曲がその平行短調のイ短調、第3曲が第1曲の5度上のト長調、第4曲がその平行短調のホ短調……)で並べられており、1曲ごと性格と書法に独自の個性を与えつつ、全体は巧みな配列でまとめられています。といっても作曲は第1曲から順になされたのでなく、数年かけて少しずつ書きためていき、恋人の女性作家ジョルジュ=サンドとともに訪れていたマジョルカ島で全曲が完成されました。
旋律美を生かした甘美な曲、和声表現に重きを置いた曲、リズミックな曲、マズルカ風のものもあれば技巧的な練習曲風のものもあるなど、各曲は書法も様式も長さもさまざまですが、いずれもショパンの美質が小さい形式のうちに示されており、彼の多様な個性がこの作品のうちにちりばめられています。
24曲の中でもっとも長い第15曲変ニ長調の「雨だれ」は、単独でもしばしば演奏される有名なナンバーで、これについては個別に取り上げていますので、そちらも参照なさってください。
ショパン:24の前奏曲
作曲年:1836(?)~39年
演奏時間:約40分
編成:ピアノ
名曲解説100
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