読みもの
2022.02.03
飯田有抄のフォトエッセイ「暮らしのスキマに」 File.94

氷の音楽を聴きながら、春を前に体をほぐす

飯田有抄
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター

1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...

この記事をシェアする
Twiter
Facebook

2月4日は「立春」ですね。暦の上では春ということで、メンタル的には少しずつ春に向かって進める感じになります。

続きを読む

でも、まだまだ寒い。朝、布団から出るのは辛いし、動きがついつい鈍くなる。氷が少しずつ溶けていくように、体もほぐしていきたいのだけれど。

氷といえば、大好きなピアノ曲があります(アルバム全体、大好きなのですが)。日本の作曲家、寺内園生さん(てらうち・そのお/1959〜)ピアノ作品集『シャイン—輝く音の世界』に収められている「氷の城」という作品です。演奏は安田正昭さん

冷たさと輝きを放ちながらも、動的なエネルギーを発している音楽。

光を浴びて、溶けかかり、水へと変容していくかのような、いろいろな表情を見せてくれます。

こういう音楽の響きに身を委ねながら、じわじわと寒さで固まった心身を、春へと調整していくのはいかがでしょうか。

安田正昭(ピアノ)『シャイン—輝く音の世界 寺内園生ピアノ作品集』

飯田有抄
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター

1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...

ONTOMOの更新情報を1~2週間に1度まとめてお知らせします!

更新情報をSNSでチェック
ページのトップへ