
ウィーン少年合唱団が来日!全国19都市で藤倉大の新作を披露


1941年12月創刊。音楽之友社の看板雑誌「音楽の友」を毎月刊行しています。“音楽の深層を知り、音楽家の本音を聞く”がモットー。今月号のコンテンツはこちらバックナンバ...
世界屈指の歴史と人気を誇るウィーン少年合唱団が、5月2日~6月21日の約1ヵ月半にわたって日本全国19都市31公演を開催し、歌声を響かせる。来日したブルックナー組の23名などが登壇した記者会見が4月30日に行われた。
ブルックナー組のカペルマイスター、マウロ・カニンは、「伝統的な曲目を盛り込んだAプログラム、多様なジャンルを取り入れたBプログラム、どちらも日本のお客さまを魅了する内容を吟味しました。満足感のあるプログラムで歌声を届け、そして平和への思いにつなげていただきたい」と語った。
日本語での書下ろし合唱曲を世界初演
今年の目玉は、作曲家・藤倉大による新作《Moon Boat(月の船)》の世界初演。招聘元のジャパン・アーツと特別協賛を行う住友生命の共同委嘱作品であり、日本人作曲家による日本語合唱曲がウィーン少年合唱団のために作られるのは初めてのことだという。

©松尾淳一郎

©松尾淳一郎
「来日公演で数々の日本の歌曲を歌い継いできたウィーン少年合唱団に、いまの時代にふさわしい新たな日本の曲を歌っていただきたいと考え、住友生命いずみホールの音楽監督であり世界的作曲家の藤倉大さんに委嘱することになりました」(株式会社ジャパン・アーツ社長 二瓶純一氏)
「ウィーン少年合唱団の“ワールドツアー100周年”と同社が現在の社名になって100年にあたる2026年。互いの記念年が偶然に重なる大変特別な機会に歌声を日本全国に届けられることを光栄に思います。また、ウェルビーイングに貢献する生命保険会社グループという目標を2030年に向けて掲げており、音楽の生演奏に触れることも相関関係があると考え、今回の来日でもウェルビーイングイベントを設けました。幅広い層のかたにお楽しみいただければ嬉しいです」(住友生命保険相互会社 取締役会長 代表執行役 橋本雅博氏)
作曲家の藤倉大は、「自分の音楽に合う日本語を見つけては変更するなど試行錯誤しながら作曲しました。日本の言葉で音楽を創ることは、あまり経験がなかったので、とても多くのインスピレーションを受け、最もよいかたちに作品を持っていけたかなと思っています」とコメントしている。

©松尾淳一郎

©松尾淳一郎
また《Moon Boat》の制作段階から関わっているカペルマイスターのカニンは、「この曲からは藤倉先生の、愛情を持ち常にポジティブでいてほしい、という思いが伝わってきます。自然回帰への意向を感じる歌詞で、生命の源、希望、夢といったテーマをふくむ哲学的な内容であり、平和への願いが込められています」と作品について語った。
《Moon Boat》を歌ったメンバーからは、「とてもノスタルジックな曲。いろいろなハーモニーが混ざり合い、情緒的なところがとても気に入っています」「“ピカピカ”というワードが光り輝くイメージで、すごく嬉しい気分になります。その言葉のあとに美しいメロディが合わさってくる部分が好き」といった感想があがった。

©松尾淳一郎
会見最後には、《Moon Boat》を無伴奏で披露。表現豊かな美しい歌声は、楽曲の繊細さを表出。神秘的な響きが会場の空気を包んだ。
〈期間〉5月3日~6月21日
〈会場〉札幌コンサートホールKitara、シェルターなんようホール、南相馬市民文化会館、高崎芸術劇場、サントリーホール、杉並公会堂、東京芸術劇場 コンサートホール 、横浜みなとみらいホール、ホクト文化ホール、サラマンカホール、愛知県芸術劇場、
ザ・シンフォニーホール 、アクリエひめじ、兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール 、シンフォニア岩国、アクロス福岡 福岡シンフォニーホール、iichikoグランシアタ
▼プログラムなど詳細は公式HPにてご確認ください
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