イベント
2019.03.15
「アークヒルズ さくらまつり 2019」に合わせて開催!

桜も心も満開! 誰もが無料で音楽を楽しめる一日「オープンハウス ~サントリーホールで遊ぼう!」

4月、桜が咲くと春のイベントも本格始動! 公園でのお花見もいいけれど、都会の真ん中、東京・赤坂のアークヒルズでは、毎年「さくらまつり」を開催し、それに合わせてサントリーホールが総力を挙げてのスペシャルな一日を演出。
あの格式高いサントリーホールに、無料で自由に出入りできるだけでなく、作曲家に扮したり、ジャンパーを着て案内してくれる陽気なスタッフが出現。ガイドツアーや指揮者体験、もちろんコンサートも面白い企画が目白押し。
そんな「オープンハウス」で、大人も子どもも一緒に遊ぼう!

ナビゲーター
芹澤一美
ナビゲーター
芹澤一美 音楽編集者

音楽療法専門誌「チャレンジ!音楽療法2003」(2002年)「the ミュージックセラピー」(2003年vol.1~2011年vol.20/音楽之友社)の編集・取材・...

この記事をシェアする
Twiter
Facebook
アーク・カラヤン広場も賑わう「アークヒルズ さくらまつり」。
「さくらまつり」の頃は、サントリーホールの周辺も桜が咲き乱れる。

お花見の季節に毎年やってくる!

桜の便りが届くと「アークヒルズ さくらまつり」の季節がやってくる。

それに合わせて毎年開催されている音楽イベントが、サントリーホールの「オープンハウス」だ。文字通り、ホールを1日オープンして、より多くの人にサントリーホールを丸ごと楽しんでもらおうというもので、コンサートをはじめ、すべてのプログラムに事前予約なしに参加できるのが特徴。「普段はホールに入れない小さな子どもも一緒に参加できる」とあって、1日で延べ1万人を超える来場者が集まるほどの人気だ。

クラシック音楽に馴染みのない人も心から楽しめる「オープンハウス」。その人気の秘密は、2005年のスタート以来、一貫して「質の高い演奏」を提供していること。

「そのため演奏家も企画の趣旨に賛同してくださる方にお願いし、パートナーとして企画の段階から共にプログラムを考え、対話を重ねて準備を進めています」

こう語るのは、サントリーホール企画制作部の長谷川亜樹さん。「身近な曲をただ聴くだけでなく、手拍子で参加したり、全身を使って音楽を楽しんだり、サントリーホールやクラシック音楽に関するミニ知識を楽しく学んだりといった体験を通して、クラシック音楽は決して遠い世界のものではない、と感じていただけるのではないかと思います」

サントリーホール企画制作部の長谷川亜樹さん。

「あらゆる方に音楽との素敵な出会いを届けたい」というサントリーホールの熱い思いを込め、すべての部署が準備に携わり、当日は揃いのジャンパーを着て、「一丸となってお客様をおもてなしする1日」。それが「オープンハウス」だ。

入場無料、出入り自由という気軽さも魅力で、「お花見の途中で立ち寄られて、初めてサントリーホールに入ったという方もおられます」とのこと。午前、午後、どの時間帯から参加しても、ひと通りのプログラムが楽しめるようにスケジューリングも工夫されている。

サントリーホール全部署が総出で参加し、部署を越えてチームを組み、当日はジャンバーを着て来場者を案内する。

1日のプログラム

4月6日(土)に開催される今年のプログラムをご紹介しよう。

まず、「世界一美しい響き」がコンセプトの大ホール11時15分と15時からのオルガン・コンサートでは、誰もが知るバッハの《トッカータとフーガ ニ短調》をはじめとする名曲の数々をオルガニストの荒井牧子が演奏。パイプオルガンの迫力あふれる豊かな響きを生で聴ける絶好の機会だ。

12時、15時45分からは横浜シンフォニエッタ(指揮:和田一樹)によるオーケストラ・コンサート14歳のヴァイオリニスト、渡邉響さんをソリストに迎え、本格的なシンフォニーが堪能できる。
12時の部での「指揮者体験コーナー」では、大人、子ども、それぞれの希望者がその場で指名され、オーケストラを指揮するという大胆な企画。例年、多くの手が挙がるそうなので競争率はかなり高い。15時45分の部では会場全体でボディーパーカッションを体験。こちらも大いに盛り上がりそうだ。

2018年「オーケストラ・コンサート」での「指揮者体験コーナー」より。
14歳、中学生でありながら第10回国際ジュニア音楽コンクール第1位を受賞するなど、活躍中のヴァイオリニスト、渡邉響さん。来場する子どもたちにとって目標にしやすい年齢のトップ・アーティストに依頼した。

13時からの「ステージに上がろう!」も要注目。サントリーホールのステージから客席を見渡し、指揮台に上がって写真撮影をしたり、普段は近づけないオルガンの演奏台を見学したりと、毎回長蛇の列ができる大好評のコーナーだ。

ブルーローズ(小ホール)では、11時30分から全6回、ピアノ・トリオ・コンサートとオペラ《フィガロの結婚》ハイライトが交互に演奏される(各回入れ換え制・先着順)。オペラと室内楽の2部門からなるサントリーホール アカデミーのメンバーが熱演を聴かせる。

大人も一緒に楽しめる

いずれのコンサートも、15分(オルガン)、45分(オーケストラ)、30分(室内楽・オペラ)とコンパクトで聴きやすく、子どもと大人が一緒に楽しめる本格的なコンサートだ。

ロビーまわりでは、レセプショニストがホールのロビーや客席などに隠されたこだわりをご案内する「ホール・ガイドツアー」や、クイズにチャレンジしながら館内をめぐり、ゴールで音楽ワークショップ体験ができる「ホールdeおんがくテーリング」といった参加型プログラムも。「おんがくテーリング」では「子ども・初心者向け」と「大人・愛好家向け」の2レベルが設定されるというから、ぜひ家族でチャレンジしてほしい。

会場では、スタッフ扮するバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンの3大作曲家も探してみよう。

スタッフが着る作曲家の衣装も、きちんと採寸をして発注した本格的なもの。

そして、当日は都合がつかないという人も決してがっかりすることはない。
月1回(8月を除く)、お昼の時間帯に行なわれている「オルガン プロムナード コンサート」(入場無料/出入自由)や、その日に合わせて開催される「バックステージツアー」(入場無料/要事前申込)も楽しい。サントリーホールがぐっと身近になるこれらの企画を、ぜひチェックしてほしい。

毎回異なるオルガニストが登場する、お昼休み12:15~12:45の「オルガン プロムナード コンサート」。入場無料、出入り自由。
「バックステージツアー」では、ステージ周辺や楽屋、アーティスト・ラウンジなどを案内。
information
オープンハウス ~サントリーホールで遊ぼう!

日時: 2019年4月6日(土)11:00~17:00

会場: サントリーホール 全館

料金: 入場無料(出入り自由)

出演: 和田一樹(指揮)、横浜シンフォニエッタ(管弦楽)、荒井牧子(オルガン)、サントリーホール アカデミー ほか

公式サイトはこちら チラシPDF

サントリーホール オルガン プロムナード コンサート

お昼休みの無料コンサート

日時・出演:

3月28日(木) 福本茉莉

4月18日(木) シモン・ボレノ

5月16日(木) 野田美香

6月27日(木) 龍田優美子

7月25日(木) シルヴィウス・フォン・ケッセル

9月19日(木) 石丸由佳

10月10日(木) パヴェル・コホウト

11月8日(金) 松居直美

12月19日(木) オルガン:勝山雅世、山口綾規  打楽器:前田啓太

各回共 12:15~12:45

会場: サントリーホール 大ホール

※未就学児をお連れの方は、ブルーローズ(小ホール)の大型スクリーンで鑑賞できる

料金: 入場無料(出入り自由)

サントリーホール バックステージツアー

開催日: サントリーホール オルガン プロムナード コンサートと同日

時間: 10:40~13:15(オルガン演奏30分を含む)

料金: 無料 ※事前申し込みの詳細はこちら

 

問い合わせ: サントリーホール Tel. 0570-55-0017

会場: サントリーホール

関連イベント
アークヒルズ さくらまつり 2019

日時:
4月5日(金)11:00~20:00
4月6日(土)10:00~20:00
4月7日(日)10:00~19:00

場所: アークヒルズ、アーク・カラヤン広場、アークヒルズ サウスタワー

問い合わせ: 森ビル(株)Tel. 03-6406-6663

公式サイトはこちら

ナビゲーター
芹澤一美
ナビゲーター
芹澤一美 音楽編集者

音楽療法専門誌「チャレンジ!音楽療法2003」(2002年)「the ミュージックセラピー」(2003年vol.1~2011年vol.20/音楽之友社)の編集・取材・...

ONTOMOの更新情報を1~2週間に1度まとめてお知らせします!

更新情報をSNSでチェック
ページのトップへ