
ベルリン・フィルにトライアル在籍中のヴァイオリニストMINAMIが語る~ブレンデルやクレーメルらが室内楽の魂を伝えるクロンベルク・アカデミー

ベルリンを拠点に活躍するヴァイオリニストMINAMIは、2025年5月にシベリウス国際ヴァイオリンコンクールで第2位入賞、同年8月よりベルリン・フィルにトライアル期間ながら第1ヴァイオリン奏者として加入している。さらに、世界的な精鋭が集って巨匠たちから室内楽のレッスンを受けるクロンベルク・アカデミーには2024年10月から参加している。
クロンベルク・アカデミー日本ツアー2026(サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン2026および大阪公演を含む)での帰国を控え、今後ますます注目度が高まるMINAMIに話をうかがった。

1963年埼玉県生まれ。慶應義塾大学文学部を卒業、音楽之友社で楽譜・書籍・月刊誌「音楽の友」「レコード芸術」の編集を経て独立。オペラ、バレエから現代音楽やクロスオーバ...
クロンベルクは、ブレンデルやクレーメルのような巨匠が選び抜かれた若手プロに教え、共演もできる特別な場所
――MINAMIさんはソロも室内楽もオーケストラも、どの方向にも素晴らしい実績をお持ちですが、全部バランスよくやっていこうというイメージなんですか?
MINAMI はい。今までの先生方が、何でもマルチにできるような音楽家になりなさいという方針だったので。たとえばコンサートマスターになるための授業を受けたりもしていました。正直に言って、こんなに早くオーケストラ、しかもベルリン・フィルに入るとは思わなかったですけれど。

シベリウス国際ヴァイオリンコンクール第2位、エリザベート王妃国際音楽コンクール第6位、インディアナポリス国際ヴァイオリンコンクール第3位ほか、数多くの国際コンクールで上位入賞。ヘルシンキ・フィル、フィンランド放送響、モントリオール響をはじめ国内外のオーケストラと共演。25年秋より、ベルリン・フィルの第1ヴァイオリン奏者としてトライアルを開始。原田幸一郎、竹澤恭子、ミリアム・フリードのほか、現在ミハエラ・マルティンに師事。使用楽器はThe Ryuji Ueno Foundation/Rare Violins In Consortiumの共同プロジェクトにより貸与された「Zosimo Bergonzi, c.1775–78」
――この6月にMINAMIさんはクロンベルク・アカデミーの日本ツアーに参加されますね?
MINAMI クロンベルク・アカデミーは、ふつうの音楽大学のような、いわゆるアカデミーとはまったく違うものです。生徒一人ひとりが世界で活躍している場合が多いし、すでにプロ活動を行なっている人たちが、さらに一流の演奏家にレッスンを受けられる特別な場所なんです。
その中には、ふだん教えることをしていない方々が、「クロンベルクだったら」と思ってマスタークラスをしに来てくださったりするんです。
ここは私たちがその成果を演奏会という形で発表できる場でもあって、一流の音楽家の方たちと共演できる機会があります。とにかくふつうの音楽大学やアカデミーではありえないようなことができる場所だと思います。
――つまり、超一流の音楽家が直接教えてくれて、しかも共演もできる、若手の演奏家にとって特別な場なんですね。
MINAMI そうですね。生徒は基本的に自分のメンターになってくれる一人の先生(私の場合はミハエラ・マルティン先生です)に毎週のように定期的なレッスンを受けます。

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