2020.05.19
おやすみベートーヴェン 第156夜【作曲家デビュー・傑作の森】
シェーナとアリア《初恋》——サリエーリに習った成果をイタリア語歌曲に
生誕250年にあたる2020年、ベートーヴェン研究の第一人者である平野昭さん監修のもと、1日1曲ベートーヴェン作品を作曲年順に紹介する日めくり企画!
仕事終わりや寝る前のひと時に、楽聖ベートーヴェンの成長・進化を感じましょう。
1800年、30歳になったベートーヴェン。音楽の都ウィーンで着実に大作曲家としての地位を築きます。【作曲家デビュー・傑作の森】では、現代でもお馴染みの名作を連発。作曲家ベートーヴェンの躍進劇に、ご期待ください!
ONTOMO編集部
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
サリエーリに習った成果をイタリア語歌曲に シェーナとアリア《初恋》
サリエーリの許でのレッスンの成果は、1801年から03年にかけて集中的に作曲されたイタリア語のシェーナやアリアなどに見られる。
——平野昭著 作曲家◎人と作品シリーズ『ベートーヴェン』(音楽之友社)40ページより
シェーナとは、アリアの前に歌われる「劇唱」のことです。監修の平野昭さんはインタビュー「作曲順にコンプリート・ベートーヴェン! 毎日聴くと見えてくる“本当の姿”」で、「シェーナは日本語で『劇唱』と訳されますが、ものすごくドラマティック。そういった声楽作品もベートーヴェンの魅力のひとつです。ぼくも最初聴いたとき、びっくりしました」と語っています。
作品紹介
シェーナとアリア《初恋》WoO92
作曲年代:1801年~02年(ベートーヴェン31〜32歳)
出版:188年
平野昭著 作曲家◎人と作品シリーズ『ベートーヴェン』(音楽之友社)
おやすみベートーヴェン
2020.12.16
弦楽五重奏曲断章ハ長調——最終回! 穏やかな雰囲気に包まれた未完の絶筆作品
2020.12.15
《大フーガ》(4手)変ロ長調——最高傑作の内容を余すところなく反映させたピアノ連...
2020.12.14
「弦楽四重奏第16番 ヘ長調」第3、4楽章——重態のベートーヴェンが見舞い客の実...
2020.12.13
「弦楽四重奏第16番 ヘ長調」第1、2楽章——弟ヨハン邸宅の美しい環境で書かれた...
2020.12.12
「弦楽四重奏第14番 嬰ハ短調」第5〜7楽章——カールの将来についてベートーヴェ...
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
新着記事Latest
2025.08.16
英国クラリネット界のレジェンド、マイケル・コリンズが3つの五重奏曲による極上公演
2025.08.16
「歌って、聴いて、踊って」誰もが音楽の主人公に。サラダ音楽祭2025、開幕へ
2025.08.15
ピアニスト・ギーゼキング〜独学で磨いた才能と感動の来日公演
2025.08.13
岡宮来夢「ミュージカルの魅力は歌にある!」~『四月は君の噓』で憧れていたピアニス...
2025.08.11
アニー・ブラウン~ゴスペルとソウルの古典的スタイルを守るレジェンドの軌跡
2025.08.09
20か国から集結! カタールの多国籍なオーケストラで砂嵐に負けず活動
2025.08.07
プロコフィエフの「ピアノ協奏曲第3番」は和風? 作曲の過程からひも解く“東方的”...
2025.08.06
ヴァイオリン石上真由子が語るデュオの醍醐味~“揺るがぬ土台”があるから羽ばたける