牛田智大「音の記憶を訪う」 #1 連載開始にあたって。そしてポーランドの住まいの...
2018.05.01
日めくりオントモ語録/メナヘム・プレスラー
練習は、あなたの内に、あなたが音楽をどのように響かせたいのかを作り出すことです。
――メナヘム・プレスラー『メナヘム・プレスラーのピアノ・レッスン』より
練習は偉大な作品への熟考と理解の時間であり、探求と実験の時間であり、様々な指使いやフレージング、強弱、アーティキュレーションを試す時間。「当然のことですが、練習で理想に到達することはめったにありませんが、理想に近づくことはできます。その理想に近づくための何かを作り出すからです」と、プレスラーはピアニスト人生においてもっとも重要なのは練習だと説いている。
メナヘム・プレスラー (Menahem PRESSLER 1923~)
1923年、ドイツ生まれ。ナチスから逃れて家族とともに移住したパレスチナで音楽教育を受け、1946年、ドビュッシー国際コンクールで優勝して本格的なキャリアをスタートさせる。1955年、ダニエル・ギレ(vn.)、バーナード・グリーンハウス(vc.)とともにボザール・トリオを結成。世界中で名声を博しながら半世紀以上にわたって活動を続け2008年、ピリオドを打つ。その後ソリストとして本格的に活動を始め、2014年には90歳でベルリン・フィルとの初共演を果たし、同年末にはジルベスターコンサートにも出演。ドイツ、フランス国家からは、民間人に与えられる最高位の勲章も授与されている。また教育にも熱心で、これまで数百人もの後進を輩出してきた。世界各国でマスタークラスを展開し、またインディアナ大学ジェイコブズ音楽院では1955年から教えており、現在は卓越教授(ディスティングイッシュト・プロフェッサー)の地位を与えられている。
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
新着記事Latest
2024.04.25
2024年アニバーサリー作曲家をコンサートで聴こう! 音楽ライターが選ぶ10公演
2024.04.22
ピアニストの辻井伸行がドイツ・グラモフォンと日本人初のグローバル専属契約
2024.04.22
ネゼ=セガン音楽監督、総裁ゲルブが語る METオーケストラの新時代と来日公演の聴...
2024.04.22
『レコ芸』歴代編集部員が選ぶ 心に刺さった批評#4 演奏解釈の背景に広がる豊かな...
2024.04.21
ルクレツィア・ボルジア~悪徳の一家に生まれたヒロインは本当に「悪女」だったのか
2024.04.19
プロコフィエフの名曲と素顔に迫る12のエピソード
2024.04.18
いまアーティストの存在はどうあるべき?ピアニスト小菅優が問いかけるシェーンベルク
2024.04.18
ダンサーでピアニスト!パリ・オペラ座のアルチュス・ラヴォーに異色のキャリアをきく