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2018.09.11

日めくりオントモ語録/ヴァレリー・ゲルギエフ

イラスト:駿高泰子

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音楽家にとって最大のエネルギー源は、いつも音楽とともにあることだと思います。

―― ヴァレリー・ゲルギエフ「レコード芸術」2010年9月号より

珍しい作品の演奏や、若手演奏家の発掘など、精力的な活動を続けるゲルギエフ。健康状態もとてもよいようですね、とインタビュアーに問われて一言。「音楽とのコンタクトをストップしてしまったら、それは音楽家にとってとても危険なんことです」と続けました。

ヴァレリー・ゲルギエフ(Valery Abisalovich GERGIEV 1953 -)

1953年、モスクワでオセット人の両親の家庭に生まれる。その後、北オセチア共和国の首都オルジョニキゼ(現在のウラジカフカス)に移り、オルジョニキゼ音楽学校を卒業後、レニングラード音楽院(現サンクトペテルブルク音楽院)でイリヤ・ムーシンに師事し、指揮法を学ぶ。同院在学中にカラヤン指揮者コンクール2位、全ソ連指揮者コンクール1位の栄誉に輝く。
1977年レニングラード音楽院を卒業し、テミルカーノフの助手としてキーロフ劇場(現マリインスキー劇場)の指揮者となる。1988年キーロフ劇場芸術監督に就任する。35歳の若さで、しかもソ連崩壊の混乱期に遭遇し、ゲルギエフの劇場経営は困難を極めたが、国際的な支援を得て、ロシアの古典オペラに新たな演出法を導入した。また、多くの新人歌手(アンナ・ネトレプコなど)を発掘することにも成功し、マリインスキー劇場を世界的な地位へと引き上げた。1996年には総裁に就任し、劇場の総責任者としての重責を担っている。1990年にはロンドン公演、1992年にはニューヨーク公演を実現し、国際的な指揮者としても活躍を続けている。

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