
ヴァイグレがバイエルン放送響デビュー、ミュンヘン・フィルに次期シェフのシャニ登場

旧西ドイツの3月の音楽シーンから、ニュースとオペラやコンサートのレポートをお届けします。
アルティノグル、ヴァイグレ、ラトル……熱演が続いたバイエルン放送響
3月のバイエルン放送交響楽団はどれもすばらしい演奏だった。5日に演奏されたマルタン「ヴァイオリン協奏曲」の色彩感は魅力的だったし(指揮:アラン・アルティノグル、フランク・ペーター・ツィンマーマンvn)、13日はシューベルトの歌曲をR.シュトラウス等が編曲したプログラムが出色だった(指揮:セバスティアン・ヴァイグレ。フランツ・ウェルザー=メストの代役で登壇し、これが同響デビューとなった。ユリアン・プレガルディエンT)。2公演ともヘラクレスザール。
19日はイザールフィルハーモニーにおいてサイモン・ラトルの指揮で行われた。バイエルン放送合唱団によるパーセルの「アンセム」に続いてシューマン《夜の歌》で管弦楽が加わり、休憩を挟まずにマーラー「交響曲第2番《復活》」(ソプラノ:ルイーズ・オルダーS、ベス・テイラーMs)。ダイナミック・レンジが広く、各部のバランスも考え抜かれたひじょうに知的な演奏だった。
イゴール・レヴィットがミュンヘン・フィルとブラームスの協奏曲
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団では、2月26日、イゴール・レヴィットがブラームス「ピアノ協奏曲第2番」を弾き、魅力的な音色と内省的な演奏で魅了した(アントネッロ・マナコルダ指揮)。
3月6日はアンドリュー・マンゼ指揮のエルガー《ゲロンティアスの夢》。ゲロンティアス役ダヴィッド・バット・フィリップの清廉な歌唱は心を打つ。
3月11日はベートーヴェン「ピアノ協奏曲第2番」とブラームス「交響曲第4番」(指揮:ラハフ・シャニ、ルドルフ・ブッフビンダーp)。シャニは今秋の首席指揮者就任を前に、すでにシェフのオーラがあり、聴衆にも大人気だ。(すべてイザールフィルハ-モニー)。
ゲルトナープラッツ劇場でボロディン《イーゴリ公》新制作

ゲルトナープラッツ劇場が、ボロディン《イーゴリ公》新制作初日を迎えた(初日と所見日:2月14日、指揮:同劇場首席指揮者ルベン・ドゥブロフスキー、演出:ローラント・シュヴァープ、美術:ピエロ・ヴィンチゲッラ、衣裳:レネー・リスターダル、他)。
化学者でもあるボロディンは作曲途中で死去、彼に作曲を勧めたリムスキー=コルサコフとその弟子グラズノフが補筆した。演出ではこの経緯も巧みにとり入れている。ステージ上では常にボロディン(黙役:ディーター・フェルネンゲル)が見守り、注釈を加え、自身も参加する。映像も使いながら、現在の世界情勢と交錯する。
指揮のドゥブロフスキーは音楽を丁寧に進め、ドラマ的アクセントの付けかたも大胆だ。歌手、アンサンブル、バレエも秀逸だった。
国際的オペラ賞「OPER! AWARDS 2026」が発表
2月23日、「OPER! AWARDS 2026」の発表と授賞式がレーゲンスブルク劇場で行われた。ドイツの専門誌『Oper!』が主催する、世界的に権威のある国際的なオペラ賞で、各部門の最優秀は以下の通り。
最優秀オペラ劇場:レーゲンスブルク劇場、女声歌手:ミーナ=リーサ・ヴァレラ、男声歌手:ジョナサン・テーテルマン、指揮:ジャンルカ・カプアーノ、演出:バリー・コスキー、オーケストラ:シュターツカペレ・ベルリン、合唱団:ミラノ・スカラ座合唱団、世界初演:フランチェスコ・フィリデーイ《ばらの名前》(ミラノ・スカラ座、パリ国立オペラと共同制作)、上演:《ホテル・メタモルフォーシス》(ザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭)、美術:ジョー・シュラム、衣裳:セシル・トレモリエーレス、ソロ・アルバム:《ゴールデン・エイジ》(エリン・モーリーとローレンス・ブラウンリー)、総合アルバム:『ドニゼッティ・ソング』(オペラ・ララ)、新進芸術家:ナデジダ・カリャジーナ、発掘上演:ダルベール作曲《死せる瞳》(アルテンブルク・ゲラ劇場)、将来へのプロジェクト:ヴェルディ・オフ(ヴェルディ・パルマ・フェスティヴァル)、フェスティヴァル:ケムニッツ劇場の「ルンメルプラッツ」、ライフワーク:ユルゲン・ローゼ、興行主:クリストフ・ロイ「ロス・パラディネス」、最悪:オーストリア最後のオペレッタ・オーケストラであるバーデン・オーケストラに対する解散命令と施行。





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