インタビュー
2023.06.20
舞台人が語る「WE LOVE MUSICAL!!」第6回

海宝直人「ミュージカルでは音楽のエネルギーを堪能できる」~新作舞台ではモーツァルトの台本作家役に挑戦

注目の舞台人が、ミュージカルの魅力を語る連載「WE LOVE MUSICAL!!」。第6回は、天性の歌声でミュージカル界を牽引するスターの一人として活躍する海宝直人さんが登場。新作音楽劇『ダ・ポンテ』への意気込みやモーツァルトの音楽への想い、一生の課題という“歌を話すこと”について聞きました。

取材・文
NAOMI YUMIYAMA
取材・文
NAOMI YUMIYAMA ライター、コラムニスト

大学卒業後、フランス留学を経て、『ELLE JAPAN(エル・ジャパン)』編集部に入社。 映画をメインに、カルチャー記事担当デスクとして勤務した後、2020年フリーに...

写真:各務あゆみ

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『ダ・ポンテ~モーツァルトの影に隠れたもう一人の天才~』は、モーツァルトの傑作オペラ《フィガロの結婚》《ドン・ジョヴァンニ》《コジ・ファン・トゥッテ》の台本を書いた詩人、ダ・ポンテの人生に迫る音楽劇。女好きで詐欺師の主人公ダ・ポンテがモーツァルトと出会い、ふたりで革新的なオペラを生み出す4年間が中心に描かれる。主人公ロレンツォ・ダ・ポンテ役を海宝直人、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトを平間壮一が演じる。6月に東京でプレビュー公演がスタートし、その後、名古屋・東京・大阪をめぐる。

音楽と芝居を通してモーツァルトと向き合う

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——若きモーツァルトとタッグを組み、彼の傑作オペラの台本を書いたダ・ポンテ。知られざる彼の人生を描く舞台に出演を決めた理由は?

海宝 僕自身、この作品のお話をいただいて初めて彼のことを知りました。調べていくうちに、あまりに数奇で劇的な人生に、ドラマとしてすごく面白くなるだろうという手ごたえを感じたんです。この作品が“オリジナルの新作”であることも魅力でしたね。オリジナルを作るときには、みんなでアイディアを出す面白さと1から作り上げる大変さがあって、どちらも役者として刺激になると思いました。

海宝直人(かいほう・なおと)
1988年千葉県生まれ。7歳で劇団四季『美女と野獣』のチップ役で舞台デビュー。99 年『ライオンキング』初代ヤングシンバ役に抜擢される。近年ではミュージカル『レ・ミゼラブル』マリウス役、『ノートルダムの鐘』のカジモド役などを務める。6月に音楽劇『ダ・ポンテ』、9月ミュージカル『アナスタシア』などへの出演を控えている。

——ダ・ポンテは“女好きの詐欺師”という一面を持つ詩人ですが、モーツァルトと出会って成長していきます。お稽古が進むなかで、彼の人物像に新たな発見はありましたか?

海宝 ダ・ポンテは自分のやりたいことに向かって、猪突猛進するんですよね。その姿がすごく人間臭くていいなって思いました。僕自身もそうですが、クリエイティブなことをやっていると、成功するために自分を曲げざるをえない瞬間があります。自分の欲求に正直なダ・ポンテも、宮廷で名誉を得るために、アーティストとしての信念を曲げてしまうんですが、名声と芸術の間で揺れる彼の葛藤はすごくリアルで、観る方にも共感していただけると思います。

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