
ジャパン・ナショナル・オーケストラが創設5周年! 反田恭平が語る「次の5年」
2026年に創設5周年を迎えたジャパン・ナショナル・オーケストラ(JNO)。9月16日に開催された記者会見では、代表を務める反田恭平がこれまでの歩みを振り返るとともに、6年目以降の活動について語りました。
JNOの前身は、2018年に反田恭平を中心に結成された「MLMダブル・カルテット」で、その後「MLMナショナル管弦楽団」へと発展。2021年5月に株式会社ジャパン・ナショナル・オーケストラが設立されました。DMG森精機の支援を受け、日本では初となる株式会社のオーケストラとして活動をスタートしています。
5年間の活動実績は、国内ツアー90公演、海外ツアー7公演、リサイタル・室内楽シリーズ90公演(いずれも2021~2025年)。2023年度からは3年連続で黒字となりました。
メンバーそれぞれが音楽家として広がった5年間
5年間を振り返り、反田が強調したのが、JNOのメンバーそれぞれの活動の広がりについてです。
「5年前、7年前、この仕事を始めた頃から、その当時は若手ですし、みんな学生だったんですけども、それが十人十色になって、自分で活動できるような面もあります」
JNOの活動と並行して、メンバーたちはソリストや室内楽奏者として、それぞれのキャリアを築いてきました。反田自身も、メンバーの演奏を聴くなかで成長を感じることがあるといいます。
その歩みは、国際コンクールでの結果にも表れています。2021年のショパン国際ピアノ・コンクールでは反田が第2位に入賞。その後も、岡本誠司がARDミュンヘン国際コンクールで第1位、水野優也がプラハの春国際音楽コンクールで第1位となるなど、JNOのメンバーは国内外で活動の場を広げています。
奈良で「成長の過程」をつくる
もう一つ、JNOの5年間を語るうえで欠かせないのが、奈良を拠点とした活動です。2022年から奈良でのアウトリーチを本格化し、2025年には学校での演奏指導や街角演奏など、年間55回の活動を行ないました。また、奈良県立文化会館のリニューアルに向けたアドバイザーとしても活動しています。
奈良を拠点にする理由について、すでに多くのオーケストラが大きな都市で活動するなかで競争することとは異なる考え方があると説明しました。「奈良は、これから成長していく過程を一緒に見られる場所」。
今後は、2027年にリニューアルオープンする奈良県立文化会館を新たな活動拠点として、さらに地域との連携を深める計画です。
次の5年は「教育」「海外」「音楽祭」へ
6年目以降のビジョンとして発表されたのは、教育、配信・音源制作、海外展開、奈良県立文化会館、音楽祭の5つです。
教育面では、これまでのアウトリーチ活動をさらに発展させ、将来的なアカデミー設立を目指します。音源制作ではCDの制作に加え、ラジオや映像配信にも取り組みます。海外から指揮者やアーティストを招聘する計画もあり、2028~2029年ごろには音楽祭の始動も目指しています。
「今まで来てくださって、応援してくださっているこのオーケストラのファンの方々に、どういうふうにその恩返し、還元をできるかを考えていきたいと思います」
創設から5年。この先は演奏会だけにとどまらず、音楽家を育てる教育、奈良という地域との連携、海外との交流、音楽祭の開催へと活動領域を広げていきます。
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