
坂本龍一の音楽遺産を次世代につなぐプロジェクト「Ryuichi Sakamoto | Dialogue」に角野隼斗らが出演
100年先へ文化をつなぐことをミッションに掲げ、東京・高輪に誕生した文化の実験的ミュージアム「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」。この新たなカルチャースポットで、音楽家・坂本龍一が遺した音楽と思想を次世代へと手わたすプロジェクト「Ryuichi Sakamoto | Dialogue」が、2026年12月24日より始動する。

Photo: Yasuyuki TAKAKI
本企画は、会期を前半期と後半期に分け、それぞれ異なるアプローチで坂本龍一の「音」と向き合う、音楽ファン必見のオーディオビジュアル・パフォーマンスとなる。
音楽の記憶と未来が交差する「Ryuichi Sakamoto | Dialogue」の試み
会期の前半に行なわれる〈WORK 01〉(2026年12月24日~26日)のタイトルは「D」。ここでは、坂本龍一の音楽から多大な影響を受けてきたピアニストの角野隼斗と、生前の坂本と数々の協働を重ねてきたアーティスト・真鍋大度がタッグを組む。


軸となるのは、坂本が遺したMIDIをはじめとする演奏データや映像などの記録と、2人の現在の表現の交差だ。
角野による坂本作品の演奏をベースに、自動演奏ピアノとの共演やフレーズの受け渡しを通じて、記録された過去の演奏と目の前の生演奏による豊かな「対話」が紡がれる。さらに、真鍋によるスペーシャルオーディオ(立体音響)や巨大な映像演出が空間全体を包み込む。
会期後半となる〈WORK 02〉(2027年1月8日~17日)では、『Opus — dialogue』が上演される。
坂本の生前最後となったピアノ・ソロ演奏を記録し、世界的な反響を呼んだ長編コンサート映画『Opus』。本作では、その残された演奏データをもとに、世界初となる舞台作品として再構築される。
映画『Opus』予告編
演出を手がけるのは、建築、美術、デザイン、音楽、ダンスなど異なる表現手段を持つメンバーが集まるパフォーマンスグループ「ダムタイプ」のメンバーとしても知られる古舘健、坂本と長年インスタレーションで協働してきた濵哲史。


坂本龍一が遺した演奏データ(MIDI)には、一音ごとの強弱や間合い、ペダルの操作が克明に刻まれている。そのデータによって会場のピアノが動いて、物理的にハンマーが弦をたたくことで、純度を極めた「生音」が空間に響きわたるのである。
幅21メートル、高さ9メートルという巨大LEDスクリーンに映し出される映像と、目の前で鍵盤が沈むピアノの存在感。映画や録音音源とは異なる、生音ならではの物質的な緊張感とスケール感が、新たな音楽的没入へと導く。
『Opus』に収められた「Merry Christmas Mr. Lawrence」や「Aqua」、「The Last Emperor」などの名曲たちが、空間の中でどのように息を吹き返すのか、実際に体感し、たしかめてみては。

〈WORK 01〉D 〈WORK 02〉Opus — dialogue
日程 2026年12月24日(木)~2027年1月17日(日)
会場 MoN Takanawa: The Museum of Narratives Box1000
主催 MoN Takanawa: The Museum of Narratives
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