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2020.05.04
聴く人も、弾く人も楽しい連弾動画を毎日更新

夫婦だからこそ今できることを配信中! ピアノデュオ ドゥオールによる連弾アドバイス

夫婦の連弾を配信中!
ピアノデュオ ドゥオール
夫婦の連弾を配信中!
ピアノデュオ ドゥオール

〜ドゥオール〜   2人が解き放つ 光のハーモニーこれまでの750ほどの演奏活動と並行し、雑誌「AERA」インタビュー、NHK Eテレ「天才てれびくんYOU」出演、音...

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昨今の状況で、一箇所にたくさんの人が集まる困難さから、多くの演奏家が、ソロでの演奏や、リモート合奏を配信しています。そんななか、ご夫婦で活動されている連弾の動画を、YouTubeに毎日アップしているのが、ピアノデュオ ドゥオール藤井隆史さん白水芳枝さんです。

以前、「音楽ことばトリビア ドイツ語編」にご登場いただいたお2人。ご自宅に伺っての取材は、その演奏はもちろん、会話も息ぴったり。ときに音を共有するかのように真剣に、ときに漫才さながらのスピーディな掛け合いで、ドイツ語とピアノデュオに関する楽しいお話を聞かせてくださいました。

YouTubeに毎日アップされる動画「おうちドゥオール」でも、舞台のように美しい衣装で登場、演出で驚かせてくれたりと楽しませてくれます。本格的なデュオ作品から、子どもたちも挑戦できる曲まで幅広い選曲も嬉しいところです。

藤井さんはこう語ります。

「手作り動画なので鮮明ではありませんが、今できることをおうちから、をモットーに行なっています。

毎日デュオの曲が聴けて、元気になってくださる方、連弾を始められたご兄弟、親子もいらっしゃるようで、嬉しいです。

デュオは今、それこそ血縁関係のある方、夫婦くらいしかできません。しばらくはデュオ界、どうなるんだ? と不安が多いですが、なんでもコツコツ、今できる人がやろう、と思い発信しております」

毎日の動画更新を楽しみに待つのもよし、刺激を受けてご家族と連弾を初めてみるのよし。ぜひ動画をチェックしてみてはいかがでしょうか。

ドゥオール藤井さんによるメッセージと演奏アドバイス

曲目:中田喜直作曲「日本の四季」より《春がきて、桜が咲いて》

連弾作品、特に邦人作品としてポピュラーで、今でも弾き継がれている作品です。StayHomeで日本全体が頑張りどころの今、ぜひ邦人作品を皆さんにご紹介したいと思います。

春の曲なのにイ短調という哀しげな調性、指の腹で、手前に引き寄せるようなタッチはピアノを弾く上で大切なポイントです。

演奏のポイント
日本の四季を歌ったたくさんの歌曲のメロディがセコンド(下のパート)、プリモ(上のパート)の右手にあちこち出てきます。
あまり知られていない歌曲や、あれ? これもそうだった? と一瞬で現れてすぐに消えてしまう(笑)メロディも出てきます。
日本の懐かしい春の風景を想像しながら、優しい歌声のように優しいタッチでピアノから音を出してあげましょう。
3拍子の曲なので、メロディ1拍目の2分音符、4分音符を大切に弾きたいですね。
 
 
・0:31〜 「両手のバランス」
プリモ:両手ユニゾンのことが多い曲ですが、右手をメロディとして、左手は右手の影に入るくらいのバランスで充分です。しかも右手の中のどの音がメロディなのか、考えて音を作りましょう。
セコンド:右手のメロディ以外は基本的には左手のバスを大切に弾き、2人の音楽をグッと支えましょう。
 
・0:54〜 「メロディの受け渡し」
セコンドの右手からメロディが始まりプリモの左手に渡りますが、渡すほうも受け取るほうも、一本のライン上にいることをいつも感じ、受け渡しの瞬間に力も入らず、スムーズに受け渡しができているか、お互いの指もよく見ましょう。
 
・1:16〜 「転調はセコンドのバスが先導する」
2人とも右手のメロディばかり頑張ってしまうものですが、曲の感動やガラリと変わる空気感は実はセコンドの左手(バス)の存在が大きいのです。
左手といっても特に4、5の指で、和音やパッセージの本当のバス(最低音)を楽器から鳴らすイメージで弾いてみましょう。でも決してメロディを消さず、他の3手とのバランスもよく聴いてね。
もっと詳しく連弾を学びたい方はこちら
ドゥオールによるセミナー動画

ドゥオールのお2人が、デュオならではの奏法や、ただ“合わせる”だけではない、2人で創るひとつの音楽のためのアイデアを、弾きながら解説するセミナー動画を配信中(有料)。

詳細は、E-mail info@yoshie-takashi.com まで。

楽譜はこちら

中田喜直作曲 四手連弾のための組曲「日本の四季」(音楽之友社刊)
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