
「また楽器を始めたい」を阻む5つの壁、どう乗り越える? 編集部員のアイデア集

「時間がない」「場所がない」「続かない」……楽器を再開したい気持ちはあっても、なかなか難しいハードルもたくさんありますよね。それでも楽器を続けてきた音楽之友社メンバーにアンケートを実施。ヒントを教えてもらいました!

東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
楽器をはじめるハードルその1:「楽器を持っていない」
回答(抜粋)
知人に借りたり、はじめは楽器屋さんのサブスクを利用したりするのも手だと思います!
金管楽器の話ではありますが、ある程度ご自身で楽器の状態の良し悪しを判断できるのであれば、リサイクルショップなどでも十分に使える楽器に出会えることもあります。
最近では、オークションサイトなどで状態の良さそうな楽器を購入するというのも一つの方法だと思います。
楽器店へ行って、店員さんへ気軽に相談してみてほしいです。困ったときはまず楽器店へ!
「また始めたい」と思っても、まず立ちはだかるのが“楽器問題”。編集部員たちからは、「最初から完璧を目指さなくていい」という声が多く集まりました。
「知人に借りる」「楽器屋さんのサブスクを使う」といった現実的なアイデアのほか、「困ったときはまず楽器店へ!」という声も。まずは楽器店で相談してみることで、レンタルや中古楽器など思わぬ選択肢が見つかることもあるようです。
金管楽器経験者からは、「状態を見極められるならリサイクルショップやオークションサイトもあり」という意見も。一方で、「最初から高価な楽器を買わなくてもいい」と、まずは“触れてみること”を優先する考え方も印象的でした。
また、「ないより100倍良い! で電子ピアノを導入しました」というコメントも。理想の環境が整うまで待つのではなく、“今できる形”で始めることが、リスタートへの第一歩なのかもしれません。
さらに、打楽器経験者からは「ティンパニなど大型楽器は持っていない人も多い」「公共ホールでレンタルできる場合もある」という楽器特有の声も寄せられました。
楽器をはじめるハードルその2:「音を出す場所がない」
回答(抜粋)
音源を聴きながら楽譜を見て譜読みをしたり、イメトレをしたり、実際に楽器に触らなくてもできることはあると思います。
家では電子ピアノがあるので音量を絞って演奏、時々本番前にグランドピアノのスタジオを借りる、といったことをしています。
「家で音が出せない」は、多くのプレイヤーが抱える悩み。ですが編集部員たちは、それぞれ工夫しながら練習場所を確保していました。
金管楽器経験者からは、「プラクティスミュートを使う」「音が出せる高架下や河原などに行って、車内で練習する」「楽器練習可のカラオケへ行く」といったアイデアが。
ピアノ経験者からは、「深夜に譜読みや指番号だけ考える」という、“弾かない練習”の工夫も寄せられました。
また、「レンタルスタジオを探して、練習ついでに知らない街へ行く」「練習後においしいものを食べる」と、“練習そのものをイベント化する”という楽しみ方も。
打楽器経験者のアイデアは特にユニークで、「鍵盤打楽器は毛布を挟んで消音」「たまごシェーカーで基礎練習」「踏切をメトロノーム代わりにする」など、日常の中で自然に練習へつなげている様子がうかがえました。
楽器をはじめるハードルその3:「時間がない」
回答(抜粋)
たくさん練習しないとできない楽器を社会人から始めるのはつらいので、これから始めるなら、何回か吹いてみて自分に合う楽器を選ぶのが大事だと思います! 個人的には、金管はブランクが空くと音が出にくくなるので、それ以外がおすすめ……。
時間がないときでも、電車の待ち時間にポケットからシェーカーをサッと出しリズム確認、なんてスマートなこともできます(笑)
社会人になると、「練習時間が取れない」は切実な問題。けれど、編集部員たちの回答からは、“時間を待つ”のではなく、“予定として組み込む”発想が見えてきました。
「本番の日が決まっているので、それに向けて練習日やレッスンを予定として入れている」「“時間がない”という感覚がよくわからない」というストイックな声もあれば、「合奏に何も準備せず行き、休憩時間に必死に練習したこともある」という、なんともリアルなコメントも。
また、「練習後の楽しみをセットにする」「好きな曲だけ吹く」「動画や録音を残す」など、“練習を義務化しすぎない”工夫も多く見られました。
「社会人から始めるなら、自分に合う楽器を選ぶことが大事」という意見もあり、“無理なく続けられること”そのものが重要なポイントなのかもしれません。
楽器をはじめるハードルその4:モチベーションが続かない
回答(抜粋)
練習を録音して聴いてみるのはおすすめです。曲のワンフレーズだけでもイメージ通りに演奏するのは難しく、自分が上手っぽく聞こえる1回を録音するために、何度も練習して録音を繰り返すのも、個人的には楽しいです。
伴奏音源がついた楽譜があるので、楽器版カラオケをおすすめします。
なかにはオケカラオケがついたものがあって、オケバックでコンチェルトを演奏することもできます!
しかし、ひとりでの練習が誰かとの演奏を彩りより楽しくさせるので、その時間も楽しんでほしい! グループレッスンやアンサンブルも楽しいので、そういう取り組みをしている教室を探してみるのも良いかもしれません。
今回のアンケートでもっとも多かったのが、「仲間がいると続けやすい」という声でした。
「個人で習っていたときは練習嫌いだったけれど、オーケストラに入ってから熱心になった」という人もいれば、「友人とスタジオ代を割り勘して連弾やアンサンブルをする」という人も。
また、「初心者OKの団体に飛び込む」「本番の日を先に設定する」「発表会のある教室へ通う」など、“強制力をつくる”ことをすすめる声も多く寄せられました。
一方で、伴奏音源バックにメロディを演奏する、録音することを楽しむなど、一人練習そのものを楽しむ工夫も。
「好きなメロディを吹く」「お気に入りの演奏動画を1曲だけ見る」といった、“気分を切り替える方法”も印象的でした。
音楽之友社では「神楽坂昼休みバンド」を結成して、お昼休みに吹奏楽の練習をしています。こちらで楽器再開した編集部員も!
楽器をはじめるハードルその5:理想の音が出なくてつらい
回答(抜粋)
そういうときは一旦吹かない! 無理して続けるものではないので、自分がご機嫌なときにやるものにしたほうが単純にストレスフリーで続けられる気が。
とはいえ、そこからしばらく吹かなくなるのも勿体ないので、違う曲をやってみる、すでに自信のある曲を吹くとか、基礎練習をする、とか、演奏会へ行く、とか気分を変えつつも自分のモチベーションを取り戻していくのはいかがでしょう!
技術的に無理のない作品を選ぶこと。理想を高く設定しすぎるとしんどくなるので、自分の好きな曲の響きを味わえているという事実で満足しておく。
長く楽器を続けていても、「理想通りに演奏できない」という悩みは尽きないもの。
そんな中で印象的だったのが、「理想は理想、自分は自分」「理想じゃなくても弾くこと自体に意義があると思う」という言葉でした。
「誰もが理想の音を出せずにいると思って割り切るしかない」「自己満足なので気にしない」という声もあれば、「そこまで理想があるなら、練習するしかない」というストレートな意見も。
また、「一旦吹かない」「違う曲をやる」「自信のある曲に戻る」「演奏会へ行く」と、“距離の取り方”を工夫する人もいました。
「理想を高く設定しすぎない」「自分の好きな響きを味わえているだけで満足」というコメントからは、“上達”だけではない音楽との付き合い方も見えてきます。
そして最後に、ある編集部員のこんな言葉が印象的でした。
「楽器は少しずつできるようになるというより、ある日ポンッとうまくなると思います」
完璧じゃなくても、“音楽のある生活”を
今回のアンケートでは、「時間がない」「場所がない」「続かない」といった悩みが挙がる一方で、それぞれが自分なりの方法で音楽との距離を保ち続けている姿も見えてきました。自分なりの方法で音楽との距離を保ち、音楽のある生活を取り戻しましょう!
自分のために音楽をするのもいいものです
誰かと一緒でも、ひとりでも、楽しく深められるのは楽器演奏の魅力のひとつ
考えるよりまずは楽器を手にしてみる!
社内のリスタート組とベテランプレイヤーが語り合うポッドキャスト「楽器リスタートのリアル!〜ハードルを取りはらう音楽之友社の実例」もあわせてお聴きください♪
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