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2020.04.26
気まぐれ音楽カレンダー♪

96年前の今日、ラヴェルの《ツィガーヌ》初演!

1925年撮影のラヴェル

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1924年4月26日、ロンドンのエオリアン・ホールで、ラヴェルの《ツィガーヌ》が初演されました。ハンガリー出身のヴァイオリニスト、ジェリー・ダラニイのために作曲され、彼女によって披露されました。ツィガーヌは、フランス語で「ロマの、ジプシーの」を意味します。

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ジェリー・ダラニイ(1893〜1966年)
ハンガリーのリスト音楽院でヴァイオリンを学ぶ。バルトークのヴァイオリン・ソナタ第1番、第2番、シューマンのヴァイオリン協奏曲などを初演した。

演奏困難な曲を書こうとしたらしいが、この《ツィガーヌ》ではラヴェルは、パガニーニの《カプリッチョ》のことを考えている。それを研究して、ヴァイオリンの技巧を十分に生かした作品を書こうとしたのである。

『作曲家別名曲解説ライブラリー ラヴェル』(音楽之友社)55ページより

 

技術的に難易度の高い作品を書こうとしたラヴェル。その挑戦は成功しているように聴こえますね。ラヴェル自身によって編曲された管弦楽版もあわせてお楽しみください。

『作曲家別名曲解説ライブラリー ラヴェル』(音楽之友社)
作品別に、基本的な情報から創作背景までまとめられている。さらに、豊富な譜例による楽曲解説で、理解を深めることができる。

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