
読みもの
2025.11.13
名曲解説100
30秒でわかるショパン:前奏曲第15番「雨だれ」

ショパン:前奏曲第15番「雨だれ」について30秒で丸わかり♪
全24曲の小品からなるフレデリック・ショパン(1810~1849)の《前奏曲集》作品28は、ショパン中期の代表作で、24全部の調を用いた作品です。恋人だった女性作家ジョルジュ・サンドととともに転地療養のため訪れたマジョルカ島で完成されていますが、着手されたのはその数年前で、少しずつ書きためられていったと思われます。
24曲の中でもとりわけポピュラーなのが、一般に「雨だれ」の愛称で親しまれている第15番変ニ長調です。ごく短い小品ばかりで構成されたこの曲集の中では最も演奏時間の長い曲で、甘美な旋律を中心とした主部と暗い緊張がよぎる中間部からなる3部形式をとっており、曲全体に一貫して変イ音(=嬰ト音)が雨だれのように打ち続けられるのが特徴的です。
ジョルジュ・サンドは自身の回想録の中で、嵐の日にマジョルカ島の僧院でショパンが雨だれの音の中で涙を流しながらピアノを弾いていたことを記しています。その時の曲がこの前奏曲第15番だろうといわれていますが、第6番ロ短調とみなす説もあり、またこのエピソード自体がサンドの作り話ではないかとする見方もあって、真相は明らかではありません。
ショパン:前奏曲第15番「雨だれ」
作曲年:不明(1836年から39年までの間)
演奏時間:約5分
編成:ピアノ
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