読みもの
2020.04.27
週刊「ベートーヴェンと〇〇」vol.17

ベートーヴェンと愛弟子

年間を通してお送りする連載「週刊 ベートーヴェンと〇〇」。ONTOMOナビゲーターのみなさんが、さまざまなキーワードからベートーヴェン像に迫ります。
第16回目は、教えることが不得手だった? ベートーヴェン先生の愛弟子にフォーカス。後に、まったく違う人生を歩むことになる2人の弟子を、かげはら史帆さんが紹介してくれました。

かげはら史帆
かげはら史帆 ライター

東京郊外生まれ。著書『ベートーヴェンの愛弟子 – フェルディナント・リースの数奇なる運命』(春秋社)、『ベートーヴェン捏造 – 名プロデューサ...

左:カール・チェルニー(1791-1857) 右:フェルディナント・リース(1784-1838)

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インドアタイプと冒険野郎? ベートーヴェンが世に送り出した2人の音楽家

いわずと知れた大作曲家であり、また若い頃は名ピアニストでもあったベートーヴェンですが、ひとに音楽を教えるのは得意ではありませんでした。たしかに、あまりに我が強すぎて、根気よく優しく生徒を導く……というタイプには見えません(失礼!)。

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しかし、若い才能に目を向けたことが一切なかったわけではありません。彼は音楽人生のなかで、ふたりのプロの音楽家を門下から輩出しました。ひとりはカール・チェルニー、もうひとりはフェルディナント・リースです。

カール・チェルニー(1791-1857)
ボヘミアにルーツをもつ家系にウィーンで生まれ、作曲家、ピアニスト、ピアノ教師として活躍した。ベートーヴェンに弟子入りしたのは10歳のときだった。
フェルディナント・リース(1784-1838)
ベートーヴェンの故郷でもあるボン出身。フェルディナントの父フランツ・アントンは、ボン時代の少年ベートーヴェンにヴァイオリンを教えた宮廷楽団のコンサートマスターだった。

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