イベント
2026.05.29
各公演地のローカルの合唱団も参加

森山未來ら卓越したパフォーマー2人が表現する“死せる自然” ダンス公演「STILL LIFE」が日本上陸!

2026年6月、横浜・神戸・静岡の3都市で、ノルウェー出身の振付家アラン=ルシアン・オイエンのダンス作品「STILL LIFE -スティル・ライフ-」が上演されます。演出・振付・テキストを手がけるルシアン・オイエンが、2人のダンサー、神戸出身の森山未來とアルゼンチン出身のダニエル・プロイエットのために書き下ろした本作。森山未來さんに創作秘話をお聞きしました。

Ⓒ Mats Bäcker

この記事をシェアする
Twiter
Facebook
続きを読む

ブエノスアイレス、神戸、パリ、オスロでのクリエーション

2026年6月、世界が注目するノルウェー出身の振付家アラン=ルシアン・オイエンの話題作「STILL LIFE -スティル・ライフ-」の日本ツアーが決定した。

世界を席巻し、“思考のためのダンス”と評された本作は、ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団やパリ・オペラ座バレエにも作品を提供してきたオイエンによって、卓越した身体性をもつ森山未來とダニエル・プロイエットのために書き下ろされた。

「STILL LIFE」は2024年、神戸にオイエンとダンサー2人が滞在して制作がスタート。アルゼンチンのブエノスアイレスやパリ、そして初演の地ノルウェーのオスロへと移り、それぞれの地でクリエーションやリサーチを重ねて、ツアーを行なった。

ヴェネツィア・ビエンナーレなどヨーロッパで評価を受け、各地のメディアからは、「驚異的な身体表現と演劇的演出の融合」と高い評価を得ている。今回のツアーは、横浜・神戸・静岡の3都市で開催。各地の合唱団も参加し、ダンサーとともに唯一無二の空間を創り上げる。

バレエダンサーでもあるダニエル・プロイエット(左)と、俳優や映画監督としても活動する森山未來(右)
Ⓒ Andrea Avezzu

タイトルに込められた生と死の境界線

タイトルの「STILL LIFE(静物)」は、フランス語で「Nature Morte(死せる自然)」を意味しているという。

ステージには海や森の背景画が吊られ、装飾を排したアナログな空間が広がる。そこに立つのは、2人のダンサーの身体と声だけ。ささやき、呼吸、視線といった根源的な表現を通じ、凍りついた「静物」のような自然と、麻痺してしまった現代の人々の感覚を揺り動かしていく。

森山 アランの作品には、ウィットがあり、演劇的な要素もあります。アランは、この作品でテキストをたくさん使用しているんですが、ある意味では戯曲でもあると言えます。単語や短いセンテンスで何か見せるといった抽象的な言葉の使い方ではなくて、ダイアローグ(対話)やモノローグ(登場人物が相手との会話なしに述べるセリフ)として語っていく時間が多いんです。

たとえば、「あなたはどこにいるの」「ここにいるよ」といったダイアローグのように、テキストは具体的なことを言っているんですけど、誰に向けて届けられているのかは観る人に委ねられてしまう構造になっているんです。

ⒸAndrea Avezzu

ダニエルは、2011年に会ったときから衝撃的なダンサーでした。バレエ出身のダンサーなんですが、身体のアイソレーション(身体の一部分を他のパーツと切り離し独立して動かすテクニック)すばらしく可動域が広くて、コントロールも強い。素晴らしいダンサーなので期待してください。

コロナ前ぐらいから、東京に固定化されていることが自分には合わなくて、海外も視野に入れて、東京ではない場所に拠点をもちたいと考えていました。神戸という場所に出会って、もう5年近くになります(※2022年4月、神戸にArtist in Residence KOBEを設立、運営に携わる)。それぞれのエリア(地域)で立ち上がる作品は、ある種の独自性も立ち上がってくるのが面白い。今回の作品では、それぞれ3つの都市のローカルの合唱団を招聘しています。

「STILL LIFE」の最終的に出来上がった作品は、より普遍的で、どの国・地域と限定するものではないのですが、作品に取り組むときは、そのときに起きている社会問題について、共作するアーティストと一緒にその世界を見つめて、「今はこれが気になる」という視点でピックアップしていっています。

森山未來(Mirai Moriyama)
1984年、兵庫県生まれ。5歳から様々なジャンルのダンスを学び、15歳で本格的に舞台デビュー。2013年には文化庁文化交流使として、イスラエルに1年間滞在、Inbal Pinto&Avshalom Pollak Dance Companyを拠点にヨーロッパ諸国にて活動。「関係値から立ち上がる身体的表現」を求めて、領域横断的に国内外で活動を展開している。俳優として、これまでに日本の映画賞を多数受賞。ダンサーとして、第10回日本ダンスフォーラム賞受賞。東京2020オリンピック開会式ではオープニングソロパフォーマンスを担当。2022年4月より神戸市にArtist in Residence KOBE(AiRK)を設立し、運営に携わる。ポスト舞踏派。
ⒸTakeshi Miyamoto
アラン=ルシアン・オイエン(Alan Lucien Øyen)
ノルウェーを代表する振付家・劇作家・演出家。ダンスと演劇を融合させた舞台作品で、国際的に高く評価されている。ノルウェー国立コンテンポラリーダンスカンパニー「Carte Blanche」や、アマンダ・ミラー率いる「Pretty Ugly Dance Company」でダンサーとして活動後、2006年に自身のカンパニー「winter guests」を設立。ノルウェー国立バレエ団のハウス・コレオグラファーを務めるほか、ピナ・バウシュ没後のヴッパタール舞踊団やパリ・オペラ座バレエなど世界有数のカンパニーに作品を提供している。ヘッダ賞、ウィルヘルムセン・オペラ&バレエ賞など受賞。近年は神戸での滞在制作を通じて本作『STILL LIFE -スティル・ライフ-』を創作するなど、日本との協働にも取り組んでいる。
ⒸMassimo Leardini
ダニエル・プロイエット(Daniel Proietto)
アルゼンチン生まれ。ブエノスアイレスのテアトロ・コロン附属学校でクラシックバレエを学び、16歳でプロとして活動を開始。チリ国立バレエ団、テアトロ・アルヘンティーノ・バレエ、サン・マルティン劇場現代バレエ団を経て、2003年から2006年までノルウェー国立コンテンポラリーダンスカンパニー「Carte Blanche」の主要ダンサーを務めた。2013年にはノルウェー国立バレエ団が彼のために「ゲスト・アーティスト」のポストを新設。英国批評家協会賞最優秀男性ダンサー賞受賞。2011年より日本舞踊・歌舞伎を宗家藤間流にて学ぶ。アラン=ルシアン・オイエン率いる「winter guests」の創設当初からの協働者として、多くの作品に出演・共同制作し、近年では『Antigone』(2025年)でも中心的役割を担っている。

世界各地でのクリエーションを経て、いよいよ日本へと上陸する「STILL LIFE -スティル・ライフ-」。横浜、神戸、静岡の3都市で、それぞれの都市の合唱団とともに創り上げられるダンス公演に期待が高まる。

イベント概要
「STILL LIFE -スティル・ライフ-」静止の奥で、生命が震える。

出演: 森山未來、ダニエル・プロイエット
合唱:こどもの城合唱団(横浜)
混声合唱団はもーるKOBE(神戸)
青葉会スペリオル&男声合唱団(静岡)

演出・振付・テキスト:アラン=ルシアン・オイエン
美術・衣裳:アイーダ・ヴァイニエリ、アラン=ルシアン・オイエン
音楽:ヘンリク・スクラム
音響:マティアス・グロンスダル
照明:マーティン・フラック

 
横浜公演
日時:2026年6月13日(土) 18:00開演 、14日(日)15:00開演
会場:横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホール
料金:一般6,500円 U-25・ダンサー割4,000円 高校生以下2,000円
問い合わせ:横浜赤レンガ倉庫1号館
045-211-1515
詳しくはこちら

 

神戸公演
日時:2026年6月20日(土)、21日(日)各日15:00開演
会場:神戸文化ホール 中ホール
料金:一般5,500円 神戸割(市内在住・在勤)5,000円 25歳以下2,500円
問い合わせ:サンライズプロモ―ション 0570-00-3337
詳しくはこちら

 

静岡公演
日時:2026年6月26日(金)19:00開演
会場:静岡県コンベンションアーツセンター グランシップ 中ホール・大地
料金:一般6,000円 子ども・学生1,000円
問い合わせ:グランシップチケットセンター 054-289-9000
詳しくはこちら

ONTOMOの更新情報を1~2週間に1度まとめてお知らせします!

更新情報をSNSでチェック
ページのトップへ