東京チェロアンサンブル——チームワークの秘訣とプライベート

国内外で活躍するチェリストによって、2008年に結成された東京チェロアンサンブル。毎年1回演奏会を開催し、チェロという楽器の魅力を伝え続けています。パートの決め方や選曲、そして初のリモート合奏動画について、教えてもらいました。そしてQ5からは質問を3つ選んでいただき、オフタイムのメンバーの様子を大公開！

東京チェロアンサンブルのメンバーは、成長し続ける同世代のチェリストたちによって結成されており、「今の自分たちにしか出来ないアンサンブル」という目標を持ち、コンサートに臨んでいます。
メンバーは国内外で活躍するソリスト、オーケストラや室内楽などの活動をしているメンバーなど、さまざまです。2008年のデビュー当初より制作から運営、演奏までをすべて自分たちの手で行なう、あまり類を見ない団体です。

第9回（2016年）東京チェロアンサンブル公演では、財団法人ロームミュージックファンデーションより助成を受け、コンサートを開催させていただきました。また、2017年より特別協賛会社として、伸和コントロールズ株式会社様にご支援をいただき活動を行なっております。（主宰 三宅依子）

　《これまでの依頼公演》
2010年3月「那須のが原ハーモニーホール」（栃木県）主催：那須野が原ハーモニーホール
2016年10月「逗子文化プラザ〜なぎさホール〜」（神奈川県）主催：LEGARE（レガーレ）
2016年11月「茅ヶ崎市民文化会館　 大ホール」(神奈川県)主催：茅ヶ崎市楽友会
2019年2月「ハーモニーホールふくい　小ホール」（福井県）主催：福井県文化振興事業団　※満員御礼のため、急遽追加公演も行なう。

三宅　まずトップ（1番上のパート）を演奏する人を決め、そのトップのメンバーが他のメンバーを配置します。それぞれ得意なパートがありますが、編曲にもこだわっているので、スコアを見ながら、キャラクターに合ったパートを担当します。

【制作方法】
三宅　日頃のコンサートと同様に、メンバー全員で曲目やカメラ位置、録音の仕方などを話し合い、個人宅にてそれぞれ録音・録画をいたしました。

【苦労した点】
荒井　いつもはメンバーと楽しく演奏をしておりますが、今回は一人で演奏をしなければならなかったため、ついつい顔がこわばってしまいました。

【長年一緒にアンサンブルをしているメンバーだなと思ったこと】
三宅　打ち合わせの時間がなかったにもかかわらず、ほとんど演奏の録り直しをしなかったことです。
10年以上アンサンブルを共にし、お互いの音楽性をわかりあっているからこそ、皆様にご好評いただける演奏ができたのだと思います。

ミシェル・ルグラン「キャラバンの到着」（映画『ロシュフォールの恋人たち』より）

【レパートリーの増やし方】
三宅　チェロアンサンブルのために書かれた曲が限られておりますので、普段生活する中で、メンバーそれぞれが「この曲をチェロアンサンブルにしたらおもしろいのでは？」と考え、話し合う際に持ち寄り、みんなで話し合って編曲をしてもらいます。

編曲は第5回目より、チェリストで作編曲家でもある小林幸太郎にお願いしています。今回の動画編集、音編集もすべて小林氏にお願いしており、動画の演出を考える際も、細かい作業に根気よく付き合ってれたので、大変助かりました。

チェロアンサンブルの演奏会が続けられることは、編曲の力がとても大きいと思います。

【キャラバンの到着を選んだ理由】
三宅　チェロアンサンブルでなかなか演奏されることが少ない曲ですが、多くの方に広く知られており、楽しく聴いていただけるのでは?! という理由で、メンバーで話し合って決めました。

男性メンバーA　サイン会や演奏会後の面会などでお客さんに会うと「チェロの音色が男性の素敵な声のように聴こえるので、チェロの音を聴くと痺れます！」などと言っていただくことはあります。

男性メンバーB　一般的にはそう言われることもありますが、特にモテてるな〜という実感はないです（笑）。

中　ホットクックでご飯を作ること。
新倉　愛猫つむぎのためのDIY。
堀　お菓子作り。

荒井　今食べたい！ と凝った料理を作ること。
清水　愛犬との散歩。
髙木　散歩やゲーム。

三宅　車のお掃除。
宮田　DVDをたくさん借りて観ること。
横山　ドラクエウォーク。
宮坂　釣りに行くこと。