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2026.09.18
10月18日(日)矢代秋雄没後五十年記念コンサート開催

矢代秋雄の音楽を表すことば ~野平一郎、青柳いづみこ、山田和樹、河村尚子、上村文乃

音楽の友 編集部
音楽の友 編集部 月刊誌

1941年12月創刊。音楽之友社の看板雑誌「音楽の友」を毎月刊行しています。“音楽の深層を知り、音楽家の本音を聞く”がモットー。今月号のコンテンツはこちらバックナンバ...

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今年は、戦後日本を代表する作曲家でありながら46歳で夭逝した矢代秋雄(1929~1976)の没後50年にあたる。

「音楽の友」2026年10月号では、特別企画として生前に交流のあった音楽家と、近年その演奏が話題となった演奏家が矢代について語っている。ここでは、そのなかから印象的なことばを紹介する。

1968年、同級生である黛敏郎(右)と

矢代秋雄(やしろ・あきお 1929年9月10日―1976年4月9日)
1929年、東京生まれ。東京音楽学校研究科修了。1951年から1956年まで、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に留学し、ナディア・ブーランジェ、ジャック・ドゥ・ラ・プレール、オリヴィエ・メシアンらに師事。その後、東京藝術大学作曲科教授を務め、後進の指導にもあたりました。1976年、46歳で急逝。

生前に交流のあった音楽家のことば

野平一郎 ~東京藝術大学の教員だった矢代に学生として接した作曲家

その手触りはゴツゴツしていて、「フランス派」とかいう馬鹿馬鹿しいレッテルが想像させるような、滑らかなものではけっしてなかった。

原文では、矢代が46歳で早世したときに東京藝大の4年生だった筆者が、当時の衝撃や仕事ぶりを振り返る。「時代は矢代秋雄に追いついたか」と題して綴られた、作品についての論考も必読だ。(文=野平一郎)

青柳いづみこ ~矢代から直接指導を受けたピアニスト・文筆家

フランス仕込みのアカデミックな作風で知られるが、作品には日本的な要素も多く盛り込まれている。

10月18日(日)に開催される、矢代の没後50年記念コンサートの曲目について、矢代の遺した言葉を使いながら聴きどころを解説。(文=青柳いづみこ)

青柳いづみこさん企画・構成
矢代秋雄 没後50年記念コンサート

日時: 10月18日(日)14時開演

会場: 浜離宮朝日ホール

出演:
青柳いづみこ(企画・構成・ピアノ・お話)
田所光之マルセル(ピアノ)
多久和怜子・占部智美(フルート)

プログラム:
ピアノのためのソナチネ(1945)(青柳)
ピアノ連弾のための古典組曲(1951)(田所・青柳)
2本のフルートとピアノのためのソナタ(1958)(多久和・占部・青柳)
ノクチュルヌ(夜曲)(1947) (青柳)
ミニ・レクチャー(お話:青柳)
矢代秋雄のソナタとベートーヴェン「ソナタop.109」
ピアノ・ソナタ(1961) (田所)

チケット申し込み: 朝日ホール・チケットセンター
Tel. 03-3267-9990(日・祝除く10:00~18:00)
https://www.asahi-hall.jp/hamarikyu/ticket/

問い合わせ: 音楽之友社楽譜部 Tel. 03-3235-2135

近年演奏が話題となった演奏家

山田和樹 ~N響やバーミンガム市響で矢代作品を指揮して

「交響曲」は自筆譜で演奏させていただいたのですが、その筆致をよく見てみると、一音一音にすごく確信がある。

最初に指揮した矢代作品である「ピアノ協奏曲」(演奏:NHK交響楽団/ピアノ:河村尚子)や、昨年バーミンガム市響と「交響曲」を演奏したときのエピソードを交えて、矢代作品のオリジナリティについて語っている。(取材・文=西村祐)

河村尚子 ~「ピアノ協奏曲」を二度演奏して

ご自身がピアノの名手であったこともあり、「ピアノ協奏曲」でもピアニストに要求されるものがとても大きいのです。(中略)たくさんの音色を描いていかなければならない。

「ピアノ協奏曲」を指揮者の下野竜也さん、山田和樹さんと共演して以来、「ピアノ・ソナタ」や小品にも取り組むようになった河村さん。「ピアノ協奏曲」においては、繊細さをきわめるような情景から、暴力的でアグレッシヴなシーンまで、常に音色を変化させていかなければならない。その多彩さこそが矢代作品の特徴のひとつだという。

上村文乃 ~2025年に初演者だった堤剛さんの代奏をして

(チェロ協奏曲は)チェロのレチタティーヴォ(朗唱)と歌が非常に印象的です。(中略)オリエンタルな空気を感じつつ、西洋的な美や趣きがあるように感じられます。

日本に勢いのあった1960年に作曲された「チェロ協奏曲」。その時代性へ思いを寄せ、矢代と同級生である黛敏郎の無伴奏チェロ作品《BUNRAKU》を引き合いに出しながら、作品の魅力や音のつくりかたの細部などに言及している。

 

堤剛さんの弾く「チェロ協奏曲」が収録されたアルバム

矢代秋雄の関連本

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