プレイリスト
2023.01.27
ただいまショパン第56回

3つのマズルカOp.56——病状が思わしくなく気持ちもふさいでいた時期に作曲

ショパンの作品を全曲聴いてみよう! ショパン自身がつけた作品番号順に聴くことで、ショパンの“設計図”が見えてきます。

ONTOMO編集部
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東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

イラスト:本間ちひろ

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3つのマズルカOp.56

3つのマズルカOp.56は、第33番 ロ長調、第34番 ハ長調、第35番 ハ短調の3曲で構成されています。この作品は、1843~44年にかけて作曲されました。

1843年はノアンに帰ってきても、散歩に行くだけで疲れを感じるようになった。7月にドラクロワが来たことでいくらか元気になったが、2週間ほどして帰ってしまうと、また元気をなくした。

——小坂裕子著 作曲家◎人と作品シリーズ『ショパン』(音楽之友社)136ページより

3つのマズルカOp.56が作曲された頃、ショパンの病状は思わしくなかったようですね。さらに、サンドのかつての恋人がノアンに訪ねてくるなど、気持ちもふさいでいたそうです。そんな状況で作曲されたと思うと、さらに切なく聴こえてきますね。

作品紹介

3つのマズルカOp.56

作曲年代:1843〜44年(ショパン33〜34歳)

出版:1844年

献呈:Catherine Maberly

ONTOMO編集部
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東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

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