読みもの
2026.09.02
2026年10月13日から日生劇場で日本初上演

新妻聖子&蘭寿とむが語るミュージカル『101ダルメシアンズ』の魅力~パペットに命を吹き込む舞台裏も

左から石丸さち子、蘭寿とむ、新妻聖子、ジミー・グライムス

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2026年10月13日から東京・日生劇場、11月7日から大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演されるミュージカル『101ダルメシアンズ』。制作発表記者会見が行なわれ、クルエラ・ド・ヴィル役をダブルキャストで演じる新妻聖子、蘭寿とむ、訳詞・翻訳・演出の石丸さち子、英国のパペットクリエイター、ジミー・グライムスが登壇した。

会見では新妻と蘭寿による歌唱に加え、ジミー・グライムスによるパペットパフォーマンスも披露。本作の大きな特徴である、俳優とパペットが一体となって生み出す“犬たち”の魅力についても語られた。

悪役クルエラなのに4回泣いた!?

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全身を白黒のダルメシアン柄に包み、世紀の悪女クルエラを演じる新妻。しかし、全キャストがそろった初読み合わせでは、悪役らしからぬ出来事があったという。「自分が出ていないシーンで4回くらい泣きました。こっそり泣いたつもりが全員にバレていました」。

新妻が心を動かされたのは、犬たちが物語の中心にいるからこそ。「はっきり言って、このミュージカル、『犬の気持ち』というタイトルでもいいんじゃないかと思ったぐらい、ワンちゃんのあらゆる思いがダイレクトに響いてきます」と語った。悪女クルエラの存在感や華やかな楽曲だけでなく、犬たちの冒険を通して描かれる家族の物語にも注目したい。

同じくクルエラを演じる蘭寿とむは、「『101匹わんちゃん』の世界観がミュージカルになると聞いて、素直に出たいと思いました」と出演への思いを明かした。演じるクルエラについては、「(訳詞・翻訳・演出の石丸さち子氏に)規格外の大きさの女、思いの強い女を演じてほしいと言っていただいた」といい、「それを念頭に、一緒に相談しながら作り上げたい」と意気込む。

さらに、本作の音楽についても言及。「聴いているのにはすごくかっこよくて、素敵で、ハートフルなんですけど、歌っているとものすごく難しい」歌唱披露では見事なクルエラを披露したが、高度な歌唱が求められるナンバーにも注目したい。

「人間が歌う」のではなく「犬が歌う」〜パペットと一体になる歌唱

本作では、俳優たちがパペットを操りながら歌う場面も登場するという。訳詞・翻訳・演出の石丸さち子が強調したのは、本作におけるパペットの役割だ。「パペットを使うということは、とっても体力を使うんですね。駆け回りながら歌います」。

しかし、求められるのはパペットを正確に動かすことだけではない。「歌唱と同時に、犬が歌っているようにするんですよ。人間が歌っているんじゃなくて、犬の口が歌っているようにする」。俳優の声とパペットの動きを一致させ、観客に「この犬が歌っている」と信じさせる。歌唱、演技、身体表現、そしてパペット操作を同時に成立させなければならない。

パペットクリエイターのジミー・グライムスは、パペットが物語を伝えるためには二つの重要な要素があると説明する。「一つがブレス、呼吸。もう一つがフォーカス、どこを見ているかということです」。まず俳優たちは、パペットの重さや重力を感じさせることから始め、走る、歩く、ジャンプするといった動きを習得する。そのうえで、さらに細かな動きや演技を加えていく。

ジミーは、パペット演技についてこう語った「すべての呼吸には必ず思考があるし、何か思考が生まれると、そこには必ず呼吸が伴っている」。例えば、寝そべっていた犬が、キッチンでドッグフードの容器が開く音を聞く。音を聞いた瞬間、犬は息をのみ、視線を音の方向へ向け、そして動き出す。こうした小さな「思考」から「呼吸」が生まれ、「フォーカス=視線」が変わり、「動機」や「アクション」へとつながっていく。その積み重ねによって、観客はパペットの内面を想像し、「いま何を考えているのだろう」と感じるようになるという。

歌、演技、そして高度なパペット技術が重なり合い、101匹の犬たちに命が吹き込まれるミュージカル『101ダルメシアンズ』。新妻聖子と蘭寿とむ、二人のクルエラが率いる日本版が、この秋、いよいよ幕を開ける。

公演情報
『101ダルメシアンズ』

【東京公演】
日程: 2026年10月13日(火)〜29日(木)
会場: 日生劇場

【大阪公演】
日程: 2026年11月7日(土)〜15日(日)
会場: 梅田芸術劇場メインホール

出演: 新妻聖子、蘭寿とむ、村井良大、土井ケイト、鈴木勝吾、川添野愛、島田惇平、永田崇人、高橋愛、ほか

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