記事
富士山静岡交響楽団が2027-2028シーズンのラインナップを発表

ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲について30秒で丸わかり♪
近代フランスの作曲家クロード・ドビュッシー(1862~1918)の音楽は、しばしば絵画の印象主義や文学の象徴主義にもたとえられています。
そうした彼のスタイルを確立した初期の管弦楽作品が、この《牧神の午後への前奏曲》で、フランス象徴主義詩人マラルメの《牧神の午後》という題のエグログ(相聞牧歌詩)から霊感を得て作曲されました。この詩は、午睡から醒めた牧神が、夢うつつの中ニンフに欲望したり美神ヴェニュスを抱く幻想にすがったりするが、再びけだるいまどろみに陥っていく、という内容のものですが、象徴的な幻想世界へ誘い込むようなフルートの主題で始まり、全体にわたってフルートが活躍するこの曲は、そうしたマラルメの詩の雰囲気を見事に表しています。
小品ながらも、伝統的な長・短音階から離れた音語法、従来の展開法とは異なる自由かつ緻密な構成法、流動的なリズム、デリケートな音色の変化を生み出す楽器法など、ドビュッシーの魔術的な響きの世界が繰り広げられる名品です。
作曲年:1892~94年
演奏時間:約9分
編成:フルート3、オーボエ2、コーラングレ1、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、アンティーク・シンバル、ハープ2、弦5部






