3つのオーケストラが遠征！ 拠点外で聴けるチャンス

早いもので、1月も最終週となりました。まだまだ厳しい寒さが続いていますので、今週はオーケストラの演奏にパワーをもらいましょう！ ということで、3つの演奏会の地方公演を紹介します。普段と違う会場でどのような音を聴かせてくれるでしょうか。新たな出会いや発見がありますように！

“名フィル（めいフィル）”の愛称で地元・愛知県で親しまれている名古屋フィルハーモニー交響楽団が、東京に！ モーツァルト、ラフマニノフ、チャイコフスキーの名曲を演奏します。ラフマニノフでソリストを務めるのは、リーズ国際ピアノコンクールで第2位に輝いた小林海都さん（高坂はる香の「思いつき☆こばなし」第81話「リーズ国際ピアノコンクール第2位、小林海都さんの高校時代」参照）。某テレビCMでも耳にする感動的なあのメロディ、たのしみですね。

ラフマニノフ：パガニーニの主題による狂詩曲

オーケストラ・キャラバンは、文化庁の「大規模かつ質の高い文化芸術活動を核としたアートキャラバン事業」の一環として、全国37会場、47公演が開催するビッグ・イベント。2021年7月にはじまり、残すところ2公演となりました。そのうちのひとつが、九州交響楽団の新潟公演です。円光寺雅彦さんの指揮、菊池洋子さんのピアノ、そして九州交響楽団の九州サウンドが、新潟でどのように響くのでしょうか!? 進行を務めるのは、NHKラジオ第1「音楽の泉」など洒脱なトークに定評がある奥田佳道さんです。

最後に紹介するのは、京都市交響楽団の静岡公演。「オーケストラとピアノがダイナミックに響き合う、チャイコフスキーの壮麗な世界」と題したオール・チャイコフスキープログラムが、静岡県西部の菊川市に響き渡ります。1990年、第12回ショパン国際ピアノコンクールで第3位入賞を果たして以来、超人伝説を更新し続けてきた横山幸雄さんは、2021年にデビュー30周年を迎えました（高坂はる香の「思いつき☆こばなし」第78話「超人伝説を更新し続ける男・横山幸雄による、ベートーヴェンのソナタ全曲演奏DVD」参照）。後半は元気と熱気あふれる交響曲第4番なので、寒さを吹き飛ばせるかも……？