#1行の音楽から物語は始まる

オルガンが登場しない“オルガンのあった場所”の物語──シン・ギョンスク『オルガン...

祀られる芸術、祀り得ないチェロ──藤原無雨『その午後、巨匠たちは、』

芸術家が反語法と二枚舌を使うとき

論理哲学論考とブラームスと世界の終わり

採集されたモチーフと創造の間で──レベッカ・マカーイ『戦時の音楽』とバルトーク

失われた“知らない音楽”を求めて──深緑野分『カミサマはそういない』

ホロヴィッツとチャイコフスキーが彩る不道徳な20世紀の芸術世界

2005年アメリカ発、左手のための “文学作品”集

なぜ彼女たちはベートーヴェンの「最後のピアノ・ソナタ」を聴いたか

記憶され、預言となる「音」をめぐって——絲山秋子『忘れられたワルツ』

母ではない顔をした母に寄せて——ヤマザキマリ『ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な...

ピアノ・トリオとパートナーシップの行方——十市社『亜シンメトリー』

貴族と庶民と「音楽家」が生きる東京——山内マリコ『あのこは貴族』

音楽小説の顔をした「エセ音楽」小説──カレル・チャペック『ある作曲家の生涯』

ブルガリアの老人は音楽の夢をみるか？──ラーナー・ダスグプタ『ソロ』

ライブ好きの“私”が嘘をつく理由──八木詠美『空芯手帳』

カタストロフの裡に消えゆくショパン──フィリップ・フォレスト著『洪水』

著者が裸になったとき、文体が熱狂的に踊りだす──栗原康著『死してなお踊れ　一遍上...

革命を予言するモーツァルトのオペラとマダム・タッソーの蝋人形──エドワード・ケア...

実在のアイドル／作曲家が小説に必然である理由──松田青子『持続可能な魂の利用』

ヤクザ専門ライターの「やくざ」ならざるピアノ愛──鈴木智彦『ヤクザときどきピアノ...

アマチュア・ピアニストが限界を突破するとき──イアン・マキューアン『未成年』

ムーミンの消失からスナフキンの音楽は始まる──『ムーミン谷の十一月』