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2020.04.02
気まぐれ音楽カレンダー♪

109年前の今日、ラヴェルの《ダフニスとクロエ》第1組曲初演!

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1912年撮影のラヴェル

1911年4月2日、コロンヌ管弦楽団(l’Orchestre des Concerts Colonne)によって、ラヴェルのバレエ音楽《ダフニスとクロエ》第1組曲が初演されました。

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指揮をしたのは、作曲家としても活躍していたガブリエル・ピエルネ(1863-1937年)で、コロンヌ管弦楽団の第2代音楽監督を務めていました。

全曲の初演(バレエ初演)は、翌年の6月8日にシャトレ座で行なわれました。

ロシア・バレエ団の団長セルゲイ・ディアギレフからの委嘱によって作曲され、ラヴェルが「3部からなる舞踏交響曲」と定義したこの作品。今日紹介するのは、そのうちの第1部の終曲から第2部の前半を切りとって、作曲者自身によって編曲された第1組曲です。

だがいずれにせよ《ダフニス》に、古典主義者で書法の名人、類のない技能に精通した管弦楽編成者ラヴェルばかりでなく、舞踏に好都合なリズムを駆使する音響の錬金法家、映像喚起の魔術師、音による舞台装置家・イラストレーター、誇り高きエンターテイナーといった、多面にわたるラヴェルの稀有の才能を、誰しも認めぬわけには行かないだろう。

『作曲家別名曲解説ライブラリー ラヴェル』(音楽之友社)26ページより

 

ラヴェル本人も、「バレエ音楽だけど交響作品としても成立する精緻な完成度」と自負していたそう。ラヴェルのあらゆる魅力を楽しむことのできる作品です。

 

『作曲家別名曲解説ライブラリー ラヴェル』(音楽之友社)
作品別に、基本的な情報から創作背景までまとめられている。さらに、豊富な譜例による楽曲解説で、理解を深めることができる。

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