セルゲイ・ポルーニンが日本初の単独公演！ “世界一優雅な野獣”、《春の祭典》を踊る

今、もっとも注目を集めるダンサーのひとり、セルゲイ・ポルーニンが、2021年6月、日本では初めてとなる単独公演を行なう。

ポルーニンは史上最年少で歴史ある英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルに昇進するも、2年後に電撃的退団。

その後に公開された、幼少期からロイヤル退団までを描いたドキュメンタリー映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン　世界一優雅な野獣』が話題となった。

レイフ・ファインズ監督作品『ホワイト・クロウ　伝説のダンサー』にはダンサー役で出演。2021年7月2日公開のフランス映画『シンプルな情熱』では主演を務めるなど、舞台・スクリーンで活躍している。

©Julien Roche

映画『シンプルな情熱』2021 年7月2日(金)よりBunkamura ル・シネマほか全国ロードショー
原作:アニー・エルノー（ハヤカワ文庫刊／訳:堀茂樹）監督:ダニエル・アービッド出演:レティシア・ドッシュ、セルゲイ・ポルーニン配給・宣伝:セテラ・インターナショナル

6月1日（火）から3日（木）の4公演は、“なぜ善人が悪行を働くのか？”をテーマに、振付師ロス・フレディ・レイの視点から描いた『Fraudulent Smile〜偽りの微笑み〜』。そして、大石裕香が演出・振付を手掛け、伝説的なバレエ・ダンサー／振付師ニジンスキーの最高傑作《春の祭典》を解釈した『Paradox & Sacré〜パラドックス & サクレ〜』の2演目を同時上演。

6月4日（金）から6日（日）の4公演は、ロシアの“狂僧”ラスプーチンを題材にした『Rasputin〜ラスプーチン〜』を上演する。

振付家・大石裕香よりコメント

Paradox & SACRÉ の制作を始めてキャスト選びに悩んでいる中、その少し前に初めて出会ったセルゲイの存在を思いだし、彼ならこの作品のテーマであるニジンスキーのスピリットを描き出せるのではないかと思いオファーしました。世界のトップバレエダンサーであるセルゲイですが、実際会ってみると普段はとてもシャイで純粋でおごらない好青年です。そんな彼がひとたびダンスのことになると、とてつもない集中力を発揮します。そんな時はまるで何かに乗り移られているような動きをすることが多々あり、そのたびに「これが天才というものか」と実感します。

SACRÉ はニジンスキーや彼が生きた時代をテーマにしているので、バックグラウンドを知っていたほうがストーリーとしてお楽しみ頂けるかもしれません。ですが、私はお客様には難しくストーリーを“理解”しようとするよりは、心と感覚で “感じて、”そしてダンサー達が生で踊っているその空間を、パフォーマーとお客様が一体となって“共有”し、お楽しみ頂けたら嬉しいです。