読みもの
2018.09.19

日めくりオントモ語録/アントニオ・パッパーノ

イラスト:駿高泰子

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イタリア人はエモーショナルな国民であり、感情表現はとても得意なので、私は彼らがより集中度の高い緻密な演奏ができるように導いてきたつもりです

―― アントニオ・パッパーノ「音楽の友」2011年9月号より

ローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団を世界のトップレヴェルに成長させた指揮者アントニオ・パッパーノ。イギリスのロイヤル・オペラでは色彩感や雰囲気をどうやって出すかに力を注ぎ、サンタ・チェチーリアでは規律を重視した練習を行なっているそうで、ふたつのオーケストラは対照的に非常におもしろいと語りました。

(上)アントニオ・パッパーノ指揮 サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団
ロッシーニ:歌劇《チェネレントラ》序曲

(下)アントニオ・パッパーノ指揮 ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団
R.シュトラウス:歌劇《カプリッチョ》 ~ 「月光の音楽」

アントニオ・パッパーノ(Antonio PAPPANO 1959-)

1959年、ロンドン生まれ。13歳の時にアメリカに移り、1987年、後年の1990年に音楽監督となるノルウェー国立歌劇場を指揮してデビューを飾った。32歳でブリュッセルに移り、1992年から2002年まで同地のモネ劇場で音楽監督を務めた。この時期にウィーン、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場、バイロイト音楽祭にも初登場を果たしている。2002年にロンドンの王立歌劇場(ロイヤル・オペラ・ハウス)の音楽監督に(2003年には当歌劇場での上演がオリヴィエ賞を受賞)、2005年10月に聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団の音楽監督に就任。
2012年にはエリザベス英国女王よりナイトの称号(サー)を与えられ、同年5月にはイタリア共和国功労勲章の実質的な最高位である、カヴァリエーレ・ディ・グラン・クローチェ(大十字騎士)の称号も与えられている。
2015年の、ロイヤル・フィルハーモニック協会の最高栄誉であるゴールド・メダルをはじめとした数々の受賞歴があり、2016年には「イギリスで最も活躍するイタリア人10人」に選ばれている。また、『グラモフォン』誌は2016年の「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」にノミネートしている。

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