イベント
2026.11.02

都内近郊5つの会場が追加され、新たな形で繰り広げられる「東京・春・音楽祭2027」

左から、芦田尚子事務局長、鈴木幸一実行委員長、藤原誠 東京国立博物館館長/上野の山文化ゾーン連絡協議会会長、長岡信裕 上野観光連盟理事長
写真提供:東京・春・音楽祭実行委員会/撮影:飯田耕治

この記事をシェアする
Twiter
Facebook

「東京・春・音楽祭2027」の概要発表会見が、2026年10月29日に東京国立博物館 東洋館で開催され、実行委員長の鈴木幸一、事務局長の芦田尚子らが登壇。来春のプログラムや開催に向けた展望が明かされた。

東京文化会館の休館と新たな会場での展開

2005年の創設以来、東京・春・音楽祭の拠点となってきた東京文化会館が2028年度まで休館しているなか、2027年の音楽祭は会場を変更して、3月19日(金)から4月17日(土)まで開催される。

芦田事務局長は会場について、東京芸術劇場、ミューザ川崎シンフォニーホール、紀尾井ホール、浜離宮朝日ホール、TOPPANホールなどの都内近郊の5つの会場を活用すると説明。「できるだけ文化会館のときと規模が変わらない形で続けていきたい」と規模を縮小させない方針を強調した。

ベートーヴェン生誕200年と持続可能な音楽祭運営

2027年のプログラムは、没後200年を迎えるベートーヴェンのアニバーサリー・イヤーにふさわしい。ベートーヴェン唯一のオペラ《フィデリオ》(演奏会形式)や、ベートーヴェンの大家で4年連続出演となるピアニストのルドルフ・ブッフビンダーによるピアノ・ソナタ全曲およびピアノ協奏曲全曲演奏の公演が並ぶ。

毎年メインプログラムに取り上げている「ワーグナー・シリーズ」では、本音楽祭では15年ぶりの演奏となるローター・ケーニヒスが、NHK交響楽団と《タンホイザー》を演奏する。15回目となる「合唱の芸術シリーズ」は、コンスタンティン・トリンクスがタクトを振り、東京都交響楽団、東京オペラシンガーズとともにメンデルスゾーン《エリヤ》を披露する。オーケストラ公演は全3プログラムを予定している。

30日間で繰り広げられる音楽祭の演目は、ライブ・ストリーミング配信でも楽しめる。

クラシック音楽の未来と音楽祭の継続を見据え、鈴木実行委員長は「私が亡くなったあとも音楽祭だけは生き残って、世界有数の音楽祭として今後とも発展していくような期待を込めて、一般財団法人東京・春・音楽祭を作りました」と、10月1日に財団法人を設立した狙いを説明した。

文化会館の休館という大きな転換点を迎えながらも、新たな会場での広がりや強固な財政基盤づくりを見据えた、国内最大級の音楽の祭典に大きな期待が寄せられている。

東京・春・音楽祭2027

期間 2027年3月19日(金)~4月17日(土) 30日間

会場 上野恩賜公園一帯、旧東京音楽学校奏楽堂、東京国立博物館、国立科学博物館、東京都美術館、上野の森美術館、国立西洋美術館
東京芸術劇場 コンサートホール、ミューザ川崎シンフォニーホール、日本製鉄紀尾井ホール、浜離宮朝日ホール、TOPPANホール、三井住友銀行 東館

主催 東京・春・音楽祭実行委員会

ONTOMOの更新情報を1~2週間に1度まとめてお知らせします!

更新情報をSNSでチェック
ページのトップへ