プレイリスト
2022.12.28
ただいまショパン第47回

バラード第3番 変イ長調 Op.47――ミツキェヴィチの詩から影響を受けて作曲!

ショパンの作品を全曲聴いてみよう! ショパン自身がつけた作品番号順に聴くことで、ショパンの“設計図”が見えてきます。

ONTOMO編集部
ONTOMO編集部

東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

イラスト:本間ちひろ

この記事をシェアする
Twiter
Facebook

バラード第3番 変イ長調 Op.47

《バラード第3番》は、前年から作曲にとりかかって1841年に完成されたものだが、この作品はミツキェヴィチの詩『水の精』に影響されているといわれている。この冬、ショパンとサンドはミツキェヴィチがコレージュ・ド・フランスで開いたスラヴ文学講座に出席していた。

——小坂裕子著 作曲家◎人と作品シリーズ『ショパン』(音楽之友社)132ページより

ショパンとサンドが出かけたコレージュ・ド・フランスとは、1530年に創設されたフランスでもっとも歴史と権威のある研究機関です。ポーランドを代表する詩人・ミツキェヴィチの講座で感化されたのですね。

アダム・ミツキェヴィチ(1798〜1855)
詩人、政治活動家。当時のポーランド東部、現在のベラルーシ、ナヴァフルタクに生まれる。ポーランド語で創作活動を行ない、ポーランドでは国民的詩人とされ、ワルシャワやクラクフには銅像が残されている。
作品紹介

バラード第3番 変イ長調 Op.47

作曲年代:1841(ショパン31歳)

出版:1841年

献呈:Pauline de Noailles

ONTOMO編集部
ONTOMO編集部

東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

ONTOMOの更新情報を1~2週間に1度まとめてお知らせします!

更新情報をSNSでチェック
ページのトップへ