【牛田智大 音の記憶を訪う】リーズこぼれ話~コンテスタントたちとの忘れがたい日々
2023.03.01
チェロ・ソナタ Op.65――盟友に献呈された、生前最後の出版作品
ショパンの作品を全曲聴いてみよう! ショパン自身がつけた作品番号順に聴くことで、ショパンの“設計図”が見えてきます。
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
《バラード第3番》は、前年から作曲にとりかかって1841年に完成されたものだが、この作品はミツキェヴィチの詩『水の精』に影響されているといわれている。この冬、ショパンとサンドはミツキェヴィチがコレージュ・ド・フランスで開いたスラヴ文学講座に出席していた。
——小坂裕子著 作曲家◎人と作品シリーズ『ショパン』(音楽之友社)132ページより
ショパンとサンドが出かけたコレージュ・ド・フランスとは、1530年に創設されたフランスでもっとも歴史と権威のある研究機関です。ポーランドを代表する詩人・ミツキェヴィチの講座で感化されたのですね。
バラード第3番 変イ長調 Op.47
作曲年代:1841(ショパン31歳)
出版:1841年
献呈:Pauline de Noailles